エッセイと言うか、作文と言うのか、思いついた時に。


2006/06/20(Tue)  花言葉
博多唐人町に拠点を置く劇団ショーマンシップの最新作「金印怪異伝」に客演をした。
(江戸時代に実在した学問所の跡地に建てられた建物に、拠点を置く劇団なので、その学問所の館長だった亀井南冥の物語を、生田晃二さんが創作。)
この劇団の座長・仲谷一志さんとわたしは、年齢の離れた姉弟の関係。

二十余年前に仲谷クンが、演劇の道を歩み始めた折に師事したのは
その昔、わたしも師事していた野尻敏彦先生だったので
同じ舞台に立った事はないのですが、姉弟弟子という訳なの。
いまや、師の東京時代より博多時代に、教えを受けた兄弟姉妹の方が
遥かに多くなってもいます。

年齢の離れた弟・仲谷クンから、彼らが本拠を置いて活動している劇場での
『劇団創立10年記念公演への客演依頼』が来た時、正直言って困った。
不器用なわたしが、一日や二日の稽古で舞台に立てるわけもないし
稽古も含めるとかなりの日数拘束されるし、滞在費用も掛かる。

6年前、地元商店街に拠点とする劇場を得たとの知らせを受けて
お祝いにと立ち寄った柿落とし公演の初日こそ延期されたが
その後は九州各地へ、順調に活動の場を増やしていると聞き
努力の甲斐があったネと、喜んではいた。
(とはいえ、福岡と東京の距離・総予算も限られている小劇場での、5日間の公演への客演は〜〜と、あれこれ思案を重ねた挙句に、思いついた方法として【わたしの一人芝居の主催者探し】を提案してみた。)

座長であり、多忙なマルチ俳優でもあり、今回は演出もするひとに
稽古期間の経費を捻出するために、一人芝居のセールスを頼むなど、
無茶な提案だったが、仲谷クンは提案に乗ると言う。

(『皆が勉強したがっています。創立10年の劇団が、これからも発展してゆくために、力を貸してください!』と語る仲谷クンの熱意に引き込まれてスタートした。)

師の許に居た頃に、スタートしたと記憶しているが
仲谷クンはRKBラジオで、もう20年もパーソナリティを続けながら
楽しいミュージカルを創りたいと、劇団ショーマンシップを立ち上げて、頑張ってきた。

師の許を離れ、劇団を創立した事情などは聞いていないが
恩師・野尻俊彦が唱え続けていた【お客さま大切】をスローガンにして
楽しい舞台創りを目指している事を実感できて、嬉しかった。

唐人町商店街の商店会の肝いりで、劇場運営を任されているので
唐人町にゆかりのある劇を創りたいと歴史物作品に挑むうちに
その作品群に【唐人歌舞伎】と名をつけている!?

(若者らしい勢いで、町の字は抜いて【唐人歌舞伎】と書く意気や善し、と言うべきなのでしょうか? 野尻先生に意見を聞きたいナアと思いました。ふふ。 座長の仲谷さんの年齢は、40歳を過ぎているはずですが、殆ど全員が俳優の集団なので、出演していない人がスタッフを勤める。 これは、わたしの若い頃に在籍した劇団と同じシステム。 今回の作品は、現代と江戸時代を瞬時に往復する筋立て。 これを見事にやってのける、博多の若い演劇人たちとの仕事は実に楽しかった。 狭い空間の中での舞台転換に汗を流し 舞台監督を勤めていたのは、ナント、若干23歳の吉田忠司クンだったの!)

ともあれ、公演は毎日満席になって、無事に終了し千秋楽。
幾つもの花束がお客さまから届けられ、嬉しい思いをしました。

そしてもうひとつの花束が、女優陣からの記念品と一緒に、手渡されたの。
真面目な顔で忠司クン『この花の花言葉は、感謝、だそうです』だって。ふふ。
感謝

   みんなの気持を抱きしめて帰京した   LEIKO

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