エッセイと言うか、作文と言うのか、思いついた時に。


2005/12/11(Sun)  思いの深い応援
月に数日しか出勤しなくても許してくれるオーナーママと
同僚の理解があって、何年も続けられたバイトもあるが
演劇の勉強を始めたばかりの頃、色々なバイトをした。
上野の芸大で短期間、モデルをしたこともあるし
これからお話しする家庭教師のように
約束の期限と同時に、ぷっつりと止めたバイトもある。

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☆ブログへの書き込みを辿って訪問したOさんの日記☆
<寒い日のゼイタク> おっきな手でギューッとアタシの手を握り、 コートのポッケにすっぽりと入れてくれた。 手をあっためてくれるだけで、まるで全身を包み込んでくれたみたいにお腹の奥もココロの中も染みわたるよう。 アタシの幸せの源。
    * * * * *
この文章から、演劇少女時代にタイムスリップをして
似たような体験を思い出し、胸が熱くなった。
バスと電車を乗り継いで○○大付属幼稚園の通うヒロ君の送迎が仕事だったが
冷たい両手をこすりながら歩いていた、ある寒い冬の日だった。

ヒロ君は『ぼくが、あっためてあげるよ』と言い
ちいさな手で、わたしの手をシッカリとつかみ、彼のポケットに・・・。

年齢が5才の少年が相手だった、という違いはあるが
異性に手を握られて身も心も、ほんわかとしたのは同じ、デシタ。ふふ。
(この時わたしは初めて、子ども・ニンゲンが“幸せに育てられるコト”の眩しさと、大切さに気がついたの。)

(そう云えば「わたしも沢山の人に大事にして頂いて、幸せだったンだなあ」と、懐かしく思い出したのが、家庭教師のバイトを紹介してくださった I 先生)

先生の善意によって、高校中退が伏せられていた面接。
わたしは、シカトして引き受けた。
生徒は、中学受験を控えた小学6年の女の子。
教科書をテキストにして、全教科の復習をと指示されていたが
音読と黙読・読み方を中心にして、主に国語を教えた。
初めての家庭教師、しかも演劇少女のアルバイトでは、それしか出来なかったのですが【文章を、正しく読み取る】癖がついたためか、成績もアップして合格してくれたのデス!

(幸いにも、希望通りに○○大付属中学の入学試験に合格出来たのだが、『ゴメンナサイ、ごめんなさい』と心の中で呟きながら、合格祝いの夕食をご馳走になった時に、次の生徒さんはお断りしようと決めた。【学歴詐称がバレる】のが怖くて、家庭教師のバイトは止めた訳です)

こうして<白状するコト>が出来る今にして想うと・・・・先生は、
そのお嬢さんの素質を見越して大丈夫だ!と勝算がおありだったからこそ
【手軽に水商売をバイトに選んで、演劇の道から脱落しないように!】
との、お気持ちでわたしを、紹介してくださったンだ !!
(マッコト恥ずかしながらヤット、今・思い当たりました。)

  I 先生の、思いの深い応援に、感銘を受けている  LEIKO


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