エッセイと言うか、作文と言うのか、思いついた時に。


2004/08/19(Thu)  大江戸打ち水大作戦
友人に誘われて、『大江戸打ち水大作戦』に参加することにした。
「草村さんは打ち合わせの会議にも、ゼヒ、浴衣で来てください!お願いしま〜す」
と、実行委員の若者は張り切って連絡をくれる。
それでわたしは、打ち合わせの日から彼ら“若人隊”の一員(?)となった。

イベントの名前は勇ましいが、中味は至ってカンタン。
これ以上の都心の温度上昇を食い止めるために
簡単に、誰でも出来る事はないのかと考えだした方法としての、打ち水。
ひとつだけある条件は、水道の水を使わずに、再利用の水を使うこと。

『みんなで、打ち水をしてみう!』との呼びかけに乗った人たちが集まり
<みんなで打ち水をすると、周囲の温度は確実に下がりますと、アピールする>
そして、データも出すのが、ネライのイベントで、今年が2回目。

ちょっとしたお祭り気分で友人を誘い、浴衣を着て参加した。
8月18日正午、都内の何箇所かの会場に
"呼び水人”のわたし達が出向いて、オープニングセレモニーをする。
打ち水の楽しさと、その効果をアッピールするのが与えられた役目である。

ゆくゆくは、みんなで愉しむお祭りににまで発展させたいので
<浴衣を着て参加しよう>と、みんな張り切っている。
東京都庁前の広場で行われるセレモニーがわたしの持ち場。
夕べの雨もすっかり上がり、真夏の青空は高く<打ち水ビヨリ>

俳優修行最初の頃は、日舞の稽古もあり、夏には盆踊りも盛んだったので
時には浴衣を着ていたが、このところ袖を通すことが少なくなっていた。
芝居の稽古で着る時は、役に近い地味なものを選ぶが
ナニセお祭りにしたいんだし、女優として“賑やかし”に参加するのだからと
目イッパイ若々しい、いま流行りの若草色の浴衣を
暑くならないうちに、と着込んだ。

西口交番前で待ち合わせをしたが誘った友人も皆俳優なので
通り抜ける人たちが、振り返るのも
お祭り気分を盛り上げてくれているようで、嬉しかった。

都庁前には、雨水と都庁の再利用用に処理がされている水がイッパイに張られた
大きなビニールプールが用意してあり
昔懐かしい木製の桶に汲み、打ち水をする。
出だしは“呼び水人”の立場をわきまえて居たものの、水の持つ不思議な力で
いつしか子供のようになっていて
キャッキャとはしゃぎながら、誰よりも沢山の打ち水をしていた。あはは。

     打ち水中は、可愛らしい浴衣も似合いそうな LEIKO



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