草村ヨシコさんのこと
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「草村ヨシコ」さんと言っても皆さんご存じないでしょうね。私の友人である女優、草村礼子さん
のお母様、と言えばおわかりでしょうか。また「チャーミーグリーンCMの笑顔のすてきな、ブランコのおばあちゃん」と言えば思い出される方もいらっしゃるかも知れませんね。
私のコンサートにも杖をついて、お一人で、お住まいのある町田から来て頂いたことがありました。その時、帰りが少し心配になったことを思い出します。
その草村ヨシコさんが三年前、2001年10月8日永眠されました。
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先日10月10日、その「草村ヨシコさんを偲ぶ会」がありました。草村ヨシコさんが荼毘に付されたのは今年の8月のこと。なぜなら彼女は2001年10月8日より、「献体」というお仕事を、2年半に渡ってお勤めされて来たからです。
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草村ヨシコさんは長年看護婦(看護師)さんとしてお勤めされておりました。そう言うこともあるのでしょうか、生前よりご自分で「献体手続き」を取っておられたのです。
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草村礼子さんの話で初めて知ったのですが、ご本人が「献体手続き」をなさっていても、ご遺族(子供達)全員の同意がないと実行されないそうです。草村さんのご兄弟は故人の遺志を尊重し、同意なさったそうです。
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当日は草村ヨシコさんんの御遺影とともに、様々の想い出の遺品が展示されており、その中に献体された東海大学医学部の学生さんからの、彼女への感謝の手紙数通もありました。献体が医学発展にいかに尊い事であるか実感として分かりました。
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実際私の身内が「献体」を希望した場合、はたして故人の遺志に添って同意出来るか深く考え
させられました。と同時に、現代の医学の発展は草村ヨシコさんのような方のお気持ちの上に
有るのだ、と心より感謝致したいと思います。
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草村ヨシコさん、長い間ご苦労様でした。
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合掌
2004年10月14日
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