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  情報の扱い方。


最初に、「情報は凶器だ」と書きましたが、実際にどういう情報が問題となりえるか、書いてゆきます。
自分の書いたことで誰かに迷惑をかけたり、誰かから怨まれたりしたくない…のであれば読んでください。

まず、絶対に問題となるのは、他人のプライベートについて書くことです。
それはタレントさんや有名人のなどでも同じことです。
公表されていることならともかく、メールなどで知り得た情報を相手の了解を得ずに書込みするのは、相手とのトラブルになる可能性が高いです。自分についてのプライベートなことを、誰かが勝手に掲示板やページに書込みされると嫌な気持ちになるのでは?

また、「おっかけ」「オリキ」情報などもトラブルになりやすいです。こういう情報は口コミで色々と回ってきますが、それとインターネットでホームページや掲示板など誰でもみれる場所に書込みするのでは、情報伝達の規模が違います。口コミであればまだ1人→数人のレベルですが、インターネットを介すると、1人→数千人と口コミよりはるかに大きく早く情報が伝わってゆきます。
そのため、撮影場所などにファンが殺到して、撮影ができなくなる…などの問題が発生します。
自分さえよければどうでもいいならともかく、自分の好きなタレントさんに迷惑をかけたくなければ、これらの情報は扱わない方がいいでしょう。

「噂」も危ないです。
ネットの噂の伝播速度はかなり早く、しかも結構不正確なので、自分が聞き込んだ「噂」がいつの間にか「デマ」となってしまうこともあります。あるタレントさんの入籍騒動は記憶に新しいところです。
「噂」を「デマ」にしないためにも、怪しげな話は聞いてもむやみにメールで転送したり、掲示板に書込みしたりしないことです。
噂に関する話は、以前(98/7/3-4)にちょっとした文章を書きましたのでリンクしておきます。自分いうのもなんですが、結構うまくまとまっているので読んでほしいです。

内部情報もトラブルの原因です。
たとえば、タレントAさんがある舞台の出演が決まったという話を、正式発表前に書込みしたBさんがいました。その人は関係者と友達で、その方がファンであるBさんにこっそりと教えてあげたのです。
ここまでならよくある話ですが、たまたまBさんはよく訪れる公開されている掲示板にそのことを書込みしました。すると、ファンに一斉に話が広がってしまい、その舞台が行われる劇場に問い合せが殺到したのです。
情報が広がった原因がその掲示板の書込みだとわかったので、劇場は誰がもらしたか、内部調査を行いました。Bさんは関係者である友達にも、多大な迷惑をかけることになってしまったのです。
企業側も、宣伝効果を大きくするために発表のタイミングをみてたり、問い合せに対応するための準備などが必要なのです。ですから、正式発表までは掲示板に書込みしたり、ホームページに載せない方がいいと思います。
よく問題になるのが、窓口の担当者は問い合せに答えてくれたのに、実は正式発表前だった…ということです。
そういうトラブルにならないためには、「情報をインターネットに掲載してもいいですか?かなりたくさんの方がみると思うのですが…」とその情報を聞いたときに聞いておくことです。

その地域ローカルの情報の扱いには気をつけた方がよいでしょう。
たとえば、ある店で無料でポスターを配っているのをみつけて、それを掲示板に書込みするとどうなるか?
その店に問い合せの電話が殺到して、通常の業務が行えなくなってしまった…ことも実際にありました。
店に寄る人だけが知っていればいいことを、全国規模で教えることで、それには対応できなくなってしまうこともあるのです。


上記に当てはまらないものでも、扱いに注意が必要なものがあります。
ひとつ覚えておいた方がいいのは、「掲示板やメールで情報をくれる人の中には、嫌がらせ目的で嘘の情報を教える人がいる」ということです。
特にIPアドレスが匿名サーバーの場合は、要注意です。
また、意図的に嘘を教えたわけではなくても、その人の勘違いなどで結果的に「嘘」となることもあります。
情報は確認作業が必要です。

ただ、全部の情報を確認するのは、大変ですし、ものによっては不可能であります。
私の場合どうしていたかですが…
情報に、みっつのパラメータをつけて判断していました。
「信憑性」「重要度」「危険度」
です。
「信憑性」は文字どおり、その情報の正しさがどの程度かを表すものです。情報源が明記してあって、それの確認を自分でもできれば信憑性は非常に高くなります。情報源の確かさや、情報の妥当性(実際ありえる話かどうかとか)、また複数の同じ情報があれば信憑性が高くなります。(ただし、同じデマが周り回ったせいで、別の人が同じ情報について知らせてくることもありますし、意図的に別人になりすまして同じ嘘の情報を書く場合もあるので要注意。)IPアドレスが匿名の海外サーバーとかであれば、嘘の可能性がかなり高くなります。
「重要度」は文字どおりです。
「危険度」は、その情報が嘘であればどれだけの人に被害を与えるか、もしくは公開するだけで誰かの迷惑になるか…などを表すものです。「あるテレビ番組に出演します」であれば、たとえ間違いであってもビデオ録画が徒労に終わるだけですが、あるコンサートのチケットが「店頭発売あります」と書いてあったのに実際ない場合は、多数の人が長時間並んでしまう可能性があるので、かなり危険なことになります。

そこで、危険度が高いものについては、基本的に確認をとるようにします。
確認がとれない場合は、重要度と信憑性の総合判断で、載せるメリットと載せたときの危険性を考えて書くようにします。(その場合は、実際と違う可能性もあるので自分で確認するよう、付記しておきます。)

問題のある情報が掲示板に載った時、私の場合は削除し、「噂を載せないでください」などの注意書きをしていました。


掲示板などで情報を集めるのであれば、上記のことを踏まえて注意書きをしておいた方がよいと思います。
私が「かわら版」で使用していた注意書きは、こちらです。よければ参考にしてください。

最後に。個人的な体験では、「怪文書」に巻き込まれそうになったことがあります。あるコンサートの開催を巡ったトラブルで、イベンターの関係者から、会場管理者が一方的に契約を破棄したかのような内容のメールが届き、「ホームページにのせてください」と但し書きがしてありました。そのときはその内容をいぶかしく思い、会場管理者側に電話で問い合せしたところ、そのイベンター側のやり方に実際問題があったことがわかりました。
この件は色々なページにも情報が載ってたのですが、中にはイベンターから聞いた話をそのまま鵜呑みにして書込みしていたページがあったのです。それらの間違い情報がネットを通じて「正しい情報」として流通するのが怖かったので、私は自分なりに調べたことをまとめてページに掲載しました。
この時は自分で問い合せをしたのでトラブルに巻き込まれることはありませんでしたが、ファンの作成したホームページを自分の都合のいいように利用しようとする人もこれからでてくると思います。それらのことにも注意された方がいいと思います。
(1999/1/4)

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