「世界ウルルン滞在記」98/1/25 サハラ砂漠編 【REPORT】  〜Spirit of Love 山本淳一ファンサイト

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「世界ウルルン滞在記」98/1/25 サハラ砂漠編

マサイ族、ペルー高地に続いて3度目の「ウルルン」出演です。
今回はアフリカ、マリ共和国のサハラ砂漠に住む遊牧民族、トアレグ族に会いにいきました。
今までの3回の中では、今回のが一番好き。
淳くんがとにかく楽しそうなんです。
マサイ族の時には、初めての体験のせいもあって、ついていくだけで精一杯のところがあったし、ペルーの時は高山病でグロッキーでしたし。今回は、まわりの人も最初から自然に淳くんを受け入れてくれてたから、淳くんも楽だったんじゃないかなあ。
もちろん、昼は40度、夜は10度という強烈な環境で、決して楽な体験ではなかったんだろうけど、大変さよりも、淳くんの楽しむ気持ちの方が強く伝わってきたのでした。

ただ…
この番組のスタジオ収録(97/12/5)に幸運にも行くことができたんですが、スタジオで流していたVTRに比べると、テレビ放映分はかなりカットされていたんです。
前回のペルーの時は、ナレーション変更などはあったものの、基本的には同じVTRだったんですけど…
今回は、時間的に足りないせいで、妙に細かいカットをしたんでしょうね。
カットされたところがすごくよくて残念ですが、きっとスタッフも泣く泣くカットしたんだと思いますし…
とりあえず、私の記憶の限り、スタジオ収録分での映像や淳くんの様子についてレポしたいと思います。(今回は全くメモしてないので、すごくいいかげんです(^ ^;))
今回のテレビ放映分は黒い文字で、スタジオ収録分は白い文字でレポします。


番組がはじまる前に、司会の徳光さんが最初に出てきて、公録参加者にごあいさつ。
徳光さん、淳くんのことを「淳ちゃん」って呼ぶんですよね〜。テレビでは「山本くん」でしたが。(一度だけ、うっかり「淳ちゃん」と言ってました)
「淳ちゃんのファンには、悲鳴をあげるようなことがあるそうで…」というようなことを。

そして、VRTスタート。
サハラ砂漠に住む「砂漠の貴族」トアレグ族。サハラ砂漠に憧れる淳くんが、彼らに会いにいきます。
行く前に、今回の抱負を。「日本では何も揃っているし、それが当たり前だけど…何もない、砂漠に一度でいいからいってみたいっていうのがありましたね」
「世界各国どこでもやってるので」、『山本淳一といえば』というスタッフの声に、「バック転ってことで」と、バック転を3回!!(このときのちらりと見える背中のラインがキレイ(*^ ^*))

スタジオ放映分では、このあと現地ガイドの人が、「俺達はもっとすごいことできるんだぞ〜」というようなことを言ってたと思います。ラクダの上で、曲芸ができるということで。

トアレグ族のティンタハテナ村に到着。人口100人の村で、あたり一面の砂漠です。そこの村長さんの息子のアブラハム(22才)にお世話になることに。ついたとたん、民族衣装を出されて、『すぐに着替えろ』と言われた淳くん、なんのためらいもなくズボンを脱ぐ(うわー)。
スタジオ放映分では、もっとためらいなかったです。もっと露骨に下着とか生足とか映ってましたし(爆)。着替えの放映時間は放映がかなり短くなってしまった…

ふんわりとした衣装に着替え(淳くんは「涼しい〜」って言ってましたが、風が入るのですごく涼しく感じるそうです。スタッフはそのままの服装だったので、暑そうでかわいそうだったとか(^ ^;))、ターバンでぐるぐる巻き。
こうすると、ヒゲは気にならないし(爆)、あの印象的な目だけが見えるのでドキドキです。
まず最初にやらされたのが、立ってるラクダの背中に立ち上がること。ラクダの高さがかなりのものだし、安定が悪いから最初は淳くんは怖がっていたけど、いざ立ち上がると、「すっごい景色いい」と伸びやかに手を広げて。

アブラハムの家に居候することになりましたが、淳くんの寝床は外。天気のいい日は外で寝るそうなんですが。
そして、淳くんを歓迎するために、羊をさばいて食事を作ることに。
アブラハムのお父さん(村長さん)が、いきなり走り出したかと思うと、塩を持ってきました。しばらくしてまた走り出したかと思うと、今度はスプーンをとりに行ったのでした(笑)。

これ、スタジオ放映分では、お父さんはあと2,3度走っていたような気がします(笑)。走り方がなんかかわいいんですよ〜。スタジオ収録に来ていたファンにも、「かわいい〜」と評判でした(笑)。砂が暑いせいで、走ってしまうそうで。ただ、淳くん自身は「暑すぎて走る元気がなかった」そうです。
そうしてできた羊のレバーの塩焼きはおいしかったそうです。
そして、夜。外で眠ります。星がはっきりみえて、すごく美しかったとか。


映像はスタジオに切り替わります。民族衣装をきた淳くんが登場。…なんだかちょっと怪しい人でした(笑)。でも目が印象的です〜。
マリ共和国に行くのに、ロンドン−パリを経由していったそうですが、パリのドゴール空港でメリーさんと森光子さんに偶然会って、さらに別口で黒柳徹子さんにも会ってしまったとか。そして記念撮影ってことで、森さんと黒柳さんと淳くんのスリーショットの写真をみせてくれました。

ちなみにラジオでの話によると、ロンドンにいく飛行機では、なんとチャゲ&ASKAのASKAさんと一緒だったそうです。『一緒にロンドンで遊ぼうよ』と誘われたけど、淳くんは乗り継ぎがあったので、「また東京で」遊ぶ約束をしたとか。パリでメリーさんに会ったときに、メリーさんにお小づかいをもらったそうです(笑)。それをみてた森さんにもフランでもらったとか。そのあと、『写真よ、写真!!』とメリーさんが写真をパシャパシャとって、フィルムがなくなったら淳くんの持ってた使い捨てカメラを取り上げて(?)撮影をしたとか…

淳くんは、最初に村についたときに、『さあ、これからは自由なんだよ』と言われたそうです。それで、「自由ってなんだろう」と考えながら、生活をはじめていったとか。

朝起きた淳くんの第一声は、「…寒かった」。靴下を履いてました。日中は35度でも、夜は15度以下。(一度寒くて起きちゃって、靴下を履いて寝たとか。)

さて、ラクダに乗る練習。番組中では言ってませんでしたが、公録での話によると、白いラクダが乗るためのラクダで、茶色いのは荷物運搬用だとか。白いラクダの方が頭がいいそうなんです。
ラクダに乗ってて、操るというよりは振り回されているような感じでした(^ ^;)。
ラクダの首筋のところを足の指で挟んでつかまるんだけど、これが淳くんはなかなかできない(^ ^;)。
『足が短いんだから』と言われたときの、スタジオでの淳くんのすねた顔がキュートでした(*^ ^*)。
VRTの間に民族衣装から私服…かな?えんじ色のセーターをきて、黒い髪に赤いメッシュをいれてて、かわいい〜〜〜〜(T T;)。やっぱり、黒の方がいいです、髪は!!
セーターもいい感じで、よかったです。

お昼ご飯は、バターライス。淳くんはこういうのが苦手だったそうで、全然食べられなくて。そうすると、アブラハムの奥さんが淳くん用に別に料理を作ってくれました。でも奥さん、『お客さんが来ると大変。いつまでいるの?』と(^ ^;)。

午後は、家畜に水をやるために、井戸まで行きます。暑い中を歩いていくから、「日干しの刑みたい(^ ^;)」。
井戸で水を汲み(これも重労働)、そして飲む水。「おいしかった」そうです。体中にしみわたるような感じがしたとか。でもすぐ蒸発しちゃったのもよくわかったとか(笑)。
とにかく、喉が渇いたそうです。


どこの段階で放映があったのかは覚えてないんだけど、トアレグ族の備蓄品も映してました。本当にごくわずかの食料などを砂の下においておきます。その程度で大丈夫なの?と心配してしまうだけの量しかないんだけど、彼らにとって「そこにいけば食料がある」場所がわかっていれば十分のようです。物を持ってないからこそ、物に縛られることがない、と。最低限、命を保てるだけのものがあれば十分。物に、場所にしばられないからこそ、「自由」なんだと。

ラクダの前足を縛って、遠くにいかないようにして放します。そして、夕食。バターライスだったけど、バターは控え目。なんだかんだ言っても、優しいんですよね、奥さん。

たしかこのあたりだったと思うけど…トアレグ族の一番の楽しみは、お茶を飲むことだそうです。熱いお茶にお砂糖をたっぷり入れて飲むとか。お茶でビタミンCを補給するんです。(野菜がない分、これで補うとか。)
暑い時には、熱いものの方が、涼しくなって気持ちいいんだって。
お茶の時は、男は男だけで集まって、いろんなおしゃべりに興じるそうです。
そのお茶の時に使うのは、代々伝わる銀(実際は真鍮)のティーポット。これを代々伝えて、大事に使っていたのでした。…という伏線がちゃんとあったのに、未放映だったんですね〜(^ ^;)。これだけは放映してほしかったな。最後に関係あるし、なにより、このお茶のときの雰囲気が和やかで楽しそうでいいんですよ。

次に一つ目のクイズ。淳くんのために、おうち(テントですが)を作ってもらいました。で、この家では、一日一回は必ずしなきゃいけないことがあるけど、なんでしょうか?…がクイズでした。
スタジオ収録時に、徳永さんが出したヒントが「今、テレビで話題に…日立とか」。要は、「海の家」なんですが、これの連想で東ちずるさんが「準備体操」っていう答えになっちゃったんですよね(笑)。
答えは、「日よけのために、壁を移動して、入り口の方向を変える」でした。

ラクダ競争の日、前日に放していたラクダが一頭行方不明に。足跡を頼りに、1時間歩いて捕まえにいきました。(このあたりもカット映像多し(^ ^;))

ラクダ競争の日、町の学校にファティマタアイシャちゃんが帰ってきました。大人っぽくて色っぽい子だけど、これでまた12歳(^ ^;)。
ラクダ競争は、男女の出会いの場でもあるそうです。ラクダ競争の前に、男性は棒を持って踊るんですが、淳くんにも『やろうよ』って言われて、踊ることに。暑さのせいか、なんか妙にフラフラした変な踊りになってました(^ ^;)。(これ、テレビ放映分だけみると、それほど変にみえないですけど、スタジオ収録での映像は、もっと変だった(^ ^;))
本当の淳くんのダンスは、あんなものじゃないんですよ〜。暑さのせいなんですよ〜(…と、フォロー)。

そして、ラクダ競争。淳くんはぶっちぎりの最後(^ ^;)。……それでも皆さん、淳くんが初心者だってことで手加減してゆっくり走ってたそうですが(^ ^;)。

競争のあと、奥さんに「誰か気に入った子、いた?」と聞かれます…。なんと、ファティマタアイシャちゃんが、淳くんのことを気に入ったそうで。積極的にじーっと見つめ、そして近くまでやってきます。
淳くんの「踊りステキだった」そうで(爆)。あれの一体どこがよかったというんだ〜〜〜〜(^ ^;)
積極的なファティマタアイシャちゃんに、タジタジとなる淳くん。
「12才は日本では結婚できないし…」と必死で言い訳して、断わる淳くん。
断わられたファティマタアイシャちゃん、傷ついたような顔で去っていきました…そのあと、学校に戻ったとか。その表情が、「結構本気だったなあ…」とかわいそうになってしまいました。

この件について、スタジオでファンに「ひどーい」って責められ(笑)、修さんに「日本ではたくさんのファンを従え、サハラ砂漠でもおっかけ作って…罪な男やねぇ(笑)」と言われてしまいました。

未放映分のスタジオ収録で、このときの状況を淳くんが説明してくれたのがあったんだけど、ファティマタアイシャちゃんの誘惑のポーズ(笑)をマネして「 『私はもう決めたんだから、あんた、さっさと決めなさいよ〜』って感じだった」と(笑)。
この時、肘をついて、顎に手をおいて、流し目で言うんですけど、淳くん色っぽかったです(*^ ^*)。

村にキャラバン隊がやってきます。青森から東京に匹敵する距離を旅してゆきます。荷物は塩。村の人たちはキャラバン隊に水を振るまいます。このキャラバン関係の映像も、結構カットされていたような…スタジオでみた時は、もっとキャラバンの人たちはカッコよかったんです〜。キャラバン隊は砂漠の人にとっては憧れで、男の人であれば、一度は加わりたいと思っているとか。
さて、ここでクイズ。キャラバン隊の列の最後尾につく人たちの仕事は?…という問題で、答えはフンを集める、でした。ラクダのフンはいい燃料になるんです。それにしても、あの大きな体なのに、フンは小さかったのはびっくりでした。

淳くんの夢は、「何もない、見渡すかぎりの砂丘をみたい」ということで、アブラハムお気に入りの砂丘に案内してもらうことに。ラクダに乗って、丸一日。ラクダの背に揺られ続けるのは、かなり辛いそうですが、歩くことに比べたらそれでも楽なんですよね。
そして辿りついたところは、波紋だけが広がる、夢のような、砂の海。

テレビではカットされていたのが残念でしたが、淳くん、初めて海にきた子供のようにはしゃぐんです。声はひっくり返って上ずっているし、なぜか走り回るし(笑)。最初は履いていたサンダルも、淳くんから「脱ごう」って言い出して。
アブラハムとふたりでずっと座って、砂漠の海を眺め続ける光景が印象に残っています。

最後のクイズです。砂ほこりから身を守るための知恵で、砂が目に入って苦しんでいるラクダに、涙を流させる時にどうするか……というのが問題。答えはなんと、「砂を目にかける!!」うわー、乱暴な(爆)。でも単純だし、効果はてきめんなんですけどね(^ ^;)。

そして、お別れの夜。夕食のバターライスも淳くんのために薄味になってて。「おいしい」って淳くんが奥さんに告げると、奥さんは泣きそうな顔をして、顔を隠しちゃいます。
アブラハムには、『友達になれてよかったよ』って言われて。
「一年後、ここにくればまた会えるんですか?」(遊牧民族だから、定住しないわけだし)と淳くんが聞くと、お父さんは『もちろんだ。私たちは砂漠を愛してる。ここに必ず戻ってくる』と。
「また絶対に戻ってくるから、その笑顔を絶やさずにいてくださいね」と淳くんがいうと、お父さんは『君を本当の息子だと思っている。我が家の宝物を受け取ってほしい』と、ポットを差し出します。
淳くん、泣き出して、手を振って、受け取れない、って。「たった一週間しかいないのに、なんでそんな大事なものを…」そして、結局「大切にします」と受け取りました。

テレビ放映ではお茶のシーンがカットされたので唐突に思えますが、物に執着しないトレアグ族で、唯一大切にしていたのがこのポットだったです。どれだけこれを大切にしていたか、どれだけの思い出があるか、淳くんもわかっているから、「受け取れない」って固辞して。(結構長いこと「受け取れない…」って言ってたのに、テレビ放映ではカットでした)。
このときの淳くんの涙は、心の底からの、涙だったなあ、って感じがしました。
そのときの淳くんの気持ちがこっちにも伝わってきて、泣きそうになりました。
このポットはこのあとスタジオに登場するんですが、淳くん、本当に大切そうに手に抱えてたんです。
石坂浩二さんが、「私たちが、こういう時に気持ちを伝えるのに、あげれるようなものがあるか?といえば、ないんだよね。本当に大切なものをあげるなんてことはなかなかできないよね。」という話をしていたんですが、たしかにトアレグ族は普段は物に執着してないからこそ、特別に大事しているものは文字どおりの「宝物」で、大切な気持ちを託せる「宝物」があるっていうのは、ある面で「豊かである」ということで。自分を振り返って考えると、それだけの宝物があるかといえば……高かったものだとか、貴重品だとか、そういうのはなにか違うし。
そして、それだけの「宝物」をもらえるほど、大切にしてもらってよかったよね、淳くん。
本当にお父さんがいい人で、いつにもニコニコ笑って、異邦人の淳くんをあたたかく受けいれてくれて。

別れの朝、淳くんはターバンをとります。………とった瞬間、すごい髪型になってました(^ ^;)。
妙な寝癖のついた7・3分けというか(爆)。これがテレビの電波に流れなくてよかった(^ ^;)。それよりあとのショットの髪型は、あれでもかなりマシなんです(^ ^;)。
民族衣装から、普通の服に着替えて、お別れしました。

VTRからスタジオに戻った瞬間の淳くんが、私にとっての今回のベストショットです。
寂しげな、なんともいえない表情をしていて。目がうるんでいて、半泣きで(T T;)。
淳くん、「自由っていうのがわかったような気がする。」と。石坂さん曰く、『僕達は物にこだわらない。その分、自由に生きたい…と、そのまんま生きてるっていうのが、すごい迫力ですよね。』。
淳くんも、「お父さんの笑顔に救われて、頑張れた。楽しい笑顔は人を幸せにするから、自分もそれだけは無くさないようにしなきゃいけないなあ」ということを言ってましたが、本当に大切な宝物をもらってよかったね。

淳くんの言葉で一番耳に残っているのが、最後の「風の音しか聞こえないんですよ」ってところ。このときの口調が…好き、だなあ…



番組終了後に。徳光さんからごあいさつがあったんですが、もう「淳ちゃん」のことベタ褒めでした。
『テレビ局に入ってくる若い人たちがこの番組をやりたいって言ってくれることが多いんだけど、淳ちゃんのがきっけみたいで、ありがたいです。』『厳しいところに行くけど、前向きで、笑顔で頑張ってくれて、貴重な戦力です。次はどこにいくか知らないけど…(淳くんに)行くよな?』って聞いて、淳くんは「はい、でももう秘境がないんです(笑)」って答えてました。

番組終わった後も、淳くんは長いことスタッフと話をしたりしていました。
とにかく、幸せで、わざわざ行ったかいがあったなあ、って思いました。


(98/1/26)

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