For All Guitar Fans

ザッパの凄いギターを堪能したい人達のために


 ["Guitarist" ZAPPA]でも記しましたが、ザッパはギタリストとしても並々なら無実力を持っています。その、ギターを弾く、というよりは、ギターで作曲するというスタイルは、また、独特のプレイを生み出す要因ともなっています。ザッパのギタープレイは、実に多くのアルバムに収録されていますが(何しろ、ザッパ自身バンドのギタリストですから)、ギターそのものを愉しみたいという人には、次の3作品をお勧めします。

Shut Up'n Play Yer Guitar (1981)
Guitar (1988)
Hot Rats (1969)
 "Shut Up'n ..."は、言うまでもなくザッパのギターアルバムの傑作であり、全ロック史を通してみても、ギターアルバムとしては最高峰に位置すると言っていいでしょう。とにかく、エクスタシーの極に達するザッパのギターを堪能することができます。"Guitar"も、全曲ギターソロのアルバムで、あの"Joe's Garage ACT II&III"に収録された名曲、"Watermelon In Easter Hay"をライブ版で聴くことができます。"Hot Rats"は、初期の頃の傑作で、モード奏法を駆使したザッパのギターが、いつ果てることなく続きます。

 その他の作品でも、"Sheik Yerbouti"や"One Size Fits All"では、曲数は少ないですがザッパの素晴らしいダイナミックなギターを味わうことができます。また、"Roxy&Elsewhere"では、ザッパのギブソンSGと数々のエフェクト(といっても、ファズとオートワウくらいかもしれない)を駆使したソロプレイと、鋭いバッキングギターを聴くことができます。ザッパは、その後期においては、バッキングプレイを他人任せ(Steve Vaiなんかが弾いていた)にしていたので、こういったプレイは前期のロックしていた頃の作品でしか聴くことができないのです。


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