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アンティークオルゴール工房

ハイランド アンティーク

☆☆ 近況報告「修理人の独り言」 ☆☆


● DATE:2016−01−25
    平成28年が明けて、はや一月。 暖冬と言われていたこの冬ですが、1月18日には当地にも45cmほどの雪が降りました。

    家の周りの除雪に、丸一日かかりました。

    修理作業もコンスタントに続き、相変わらず充実した毎日を送っています。
    各地の博物館やオルゴール館への出張メンテナンスも行っています。

    最近行った修理作業の一コマをお見せします。




    ある大型オルゴールのガバナー・ウォームスクリューの滑りが悪く雑音がするため、研磨し直しました。荒い研磨剤から順に粒度を上げて、最後は#3000程度の研磨ペーストで磨きました。肌の変化が分かると思います。




    櫛歯の修理は相変わらず多く入ってきます。 低音部のおもりが酸化腐食して音程が狂ったり、
    隣に接触してクリアーな音出なくなっているものが多くあります。
    お得意の鉛総替えで、新しいウェイトにします。 最後は、ウェイト調整して調律します。


    ある大型オルゴール(ミカド)の頂部飾りが欠損していましたので、当方で製作することにしました。
    木工旋盤で部品を削り、それを組み立てるのですが、思ったより大変な作業でした。
    何しろ部品の数が多いのには、いまさらながら驚きました。

    完成して、本体に載せると、ぐっと見栄えが良くなります。

     

    小さな部品ですが、鍵穴のカバーが欠けたり、無くなっているオルゴールにもしばしば出会います。
    既製品のパーツでぴったり合う物はまず手に入りません。

    それでもきちんと整ってないと気持ちが悪いので、オリジナルの形状、サイズに合わせて専用のカッターを作り、
    製作することにしました。 最後には、鍵穴を開けて、着色仕上げして取り付けます。

    ついでに少し多めに作りましたので、今後しばらくは間に合うと思います。

    施錠金物が壊れていることもしばしばで、そんなときは分解して修理もします。
    鍵が欠損しているときには合い鍵を作ります。


    ブランクキーを手に入れて加工するのも方法ですが、オリジナルのキーを出来るだけ確保して置いて、
    それを加工することでうまく合い鍵が出来れば、最高です。

    まるで鍵屋さんですが、これもオルゴール修理の一部です。


● DATE:2015−08−15
    皆様、暑い夏を乗り切っていらっしゃいますか?
    お盆を過ごせば、涼しい秋もやってくることでしょう。 またオルゴールの音色が恋しい季節が近づいています。
    最近もいろいろな修理を行っていますが、櫛歯の鉛が腐食して音(特に低音部の)が出なくなっている櫛歯の修理依頼がかなり多く入ってきます。 今回はその一例を紹介します。


    櫛歯を外してみると、こんな感じになっています。


    まずは、古い鉛を外します。 バーナーで加熱して、ハンダを溶かします。


    新しい鉛のおもりを、大体の形に鋳造します。そのための鋳型を作っています。


    鋳型から外した鉛を延ばしたり、削ったりして成型し半田付けします。元の鉛より少し大きめにしておきます。


    これを糸鋸や細めの木工用のこぎりを使ってすり割りします。歯に力をかけすぎて折らないように... 


    すり割りしたものをきれいに整形して、調律します、大きめの鉛を削ります。


    すべての歯を調律して合わせるときれいな音がよみがえります。


    スターホィールの回転も固くなっていたので、全部抜き出して手入れすることにしました。


    軸を回転させながらゆっくり引き抜いてスターホィールを外します。


    スターホィールガントリーのスリットを掃除します。折れた丸鋸刃で、手頃な厚みのものがあれば重宝です。


    外したスターホィールは、櫛歯との接触部にバリが出ていますので、ダイアモンド砥石などを使ってラッピング(平面研磨)します。


    手入れの終わったスターホィールを復旧します。ローラーの位置を間違わないように... 


    この機種は初期のものらしく、独立したブレーキがありますので、ガントリーの側面下部にビスで取り付けます。スターホィールに適度な抵抗を与えて、ガタつかないように...


● DATE:2015−03−01
    時がたつのは早いもので、平成27年もはや3月。 春ももうすぐそこまで来ているようです。 今年の冬は(これまでのところ)昨年のような馬鹿雪が降らなくて助かりました。

    昨年より、修理の依頼がコンスタントに入り、毎日忙しい充実した日々を送っています。 各地の博物館やオルゴール館への出張メンテナンスも行っています。

    最近行った修理作業の一コマをお見せします。


    ある大型オルゴールのガバナー・ウォームスクリューが折れたので修理することになりました


    新しく機械加工したウォームスクリューとウォームギアーとのかみ合わせを確認しています。


    ある大型オルゴールのメインスプリングが切れたとのことで、取り替え作業に入りました。


    エンドの加工をした後、新しいスプリングをバレルにはめ込んでいるところです。


    櫛歯のおもり(鉛)がぼろぼろになっていたので、そっくり取り替えることにしました。新しい鉛のブロックを半田付けして、この後鋸ですり割りします。


    ある縦型オルゴールの背板の割れを修理しました。一旦取り外して、締めながら接着しています。


    別の縦型オルゴールの背板は取り替える必要があったため、単板の接着を手作りのプレスで押さえているところです。


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