2004/04/29(Thu)
幸福の木
|
幸福の木に花が咲くのを知らない人が多い。
[一人芝居・精霊流し」を、1987年6月に新宿の ちいさいけれど、私の大好きな劇場、シアタートップスで 公演した折に、いただいた幸福の木が今も元気で “大きな顔”をしている。 “大きな顔”をしているというのは、2DKの狭い住まいに対して、の意味よ。 大きな顔をしても許されるべき大切な存在なのに うちの団地の天井は低いので、時々頭をカットされたりもするの。 それなのに、嫌な顔をせずに元気で大きな顔でいてくれる と云う意味もあるのョ。
その幸福の木に花が、咲いたのです。 なんと、二度も咲いたンですよ。
一度目は1990年の6月。 この年の8月、自動車事故で、死にそうな目にもあいましたが 自作自演の「一人芝居・じょんがら民宿こぼれ話」で平成2年度文化庁芸術祭賞を受賞したのです。 この時はホント嬉しかった。 古い、昔からの芝居仲間たちが、自分のことみたいに嬉しいと喜んでくれたこともあって ほんとに嬉しい思いをしました いまは亡き母の言うように、幸福の木のお陰だと感じました。
そりゃわたしだって、幸福の木がありさえすれば、なんて事は言いません。 出来のよくない“わがまま娘(?!)”を支えてくれたスタッフの力と お客様の応援が あったからだと勿論思っておりますけどネ。
それで、二度めに花が咲いた年には“また、きっと良い事があるに違いない”なんて考えて、棚ボタを人知れず待って いましたが、神さまはお見通し。 幸福の木の花のパワーも“何か好い事あれば良い”と口を開けてただ待っているような 努力不足の人間の為には、発揮できないってコトですね。
それでも、生来がナマケモノのこのわたし この幸福の木を頼りにして“何かいいことありますように”と思い、甘える。 木に甘えるっての、変かなァ。 だって17年も一緒にいるのだもン、この木も私たちの家族みたいな気分ナノ。 ソコの処、解ってね。
なまけもので甘えん坊のLeiko
| |
|
|