エッセイと言うか、作文と言うのか、思いついた時に。


2004/12/31(Fri) 
人並みにとはいかないが お正月の仕度に忙しく立ち働いていたため
夕べ若い友人から『明日は雪だそうですね。良いお年を』の
メールが届いた時には
(昔は東京にも 雪が積もる日が 年に何回もあったなぁと考えながらも
天気予報で そう言ってるのかもしれないけど 29日にも降ったばかりだし…)
と疑っていた。

だが大晦日の今日 東京は雪
午後になると早速「何処其処は通行止めです」と
付けっぱなしのテレビが知らせている。

雪が降ると 日ごろの汚れた景色が 美しい景色に生まれ変わるので
わたしは雪が好きだ。
子供の頃から 雪が降るとはしゃいでいた気がする。

二日前の29日に 雪が舞い始めた時は
『あれ〜っ風花だ〜』とパソコン仕事の手を止め
しばらく窓外を見つめていた。
(風花 なんてステキな言葉・・・なぁん〜て言葉に酔っている間に)
雪は見る見る積もっていった。

(新潟地震で被災された人たちは・・・・)

戦争中に一冬だけ疎開した体験のある 父のふるさと松之山の雪は深く
およそ半年 二階の窓から出入りをしていた気もする。

公演で訪れた先の 雪で真っ白な化粧された景色を見て 
お追従もあって
『父の故郷は新潟ですし 雪は大好きです』と言った折に
公演の世話役さんは 
『過疎化が心配な 雪の深い町や村の予算総額の半分が
毎年 除雪のために 消えてしまうのです』と話してくれた。

(新潟地震で被災された人たちは・・・・)

手を止める気はないのに 仕事の手を停めて考えている。
わたしにも出来る何かがあるのでは・・・? 

   大好きな雪を見ている LEIKO






 
 




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