Home
どんな人?
はてな?
新聞・雑誌
旅・ダンス
舞台・ライブ
くらし
TV・映画

TV・映画

ここまで足を伸ばしてくださって、ありがと。(⌒ー⌒)。聞いてもらいたい・
見ていただきたい自慢の写真や話を並べました。(最上段が新しい記事)
『TV・映画』『くらし』『舞台・ライブ』『旅・ダンス』『新聞・雑誌』『はてな?』
各コーナーの目次をご参照の上、ごゆっくりなさってネ!ふふ。(⌒ー⌒)。

『待ち時間がもっとあれば良いのに!』
そんな思いで話を伺いました。

2005.9.29
作品についての話は映画が公開される頃に致しますが
2005年の仕事始めの撮影現場でご一緒した緒形拳さんから
待ち時間に
本当なら独り占めにして置きたい 大切な嬉しい話を 伺いました。
お聞きくださいね。




“誉め殺し”なんて言葉もありますし、家族は「緒形さんの言葉に乗っかって、
自慢しているみたいだから・・・」と、書き込みを止めさせようとしていますが・・・・。

撮影現場では、1〜2時間の待ち時間は珍しくないので 俳優さんのどなたもがテンションを下げないように注意しながら 割合に明るく言葉を交わしながら スタッフの号令を待ちます。 号令が掛かったトタンに “仕事モード” になれるように配慮して居るからでしょう。 突っ込んだ深い話をした事は あまりありません。

こんな時にふさわしい 軽いジョークが上手に言える人に いつも助けられます。でも、不器用なわたしは 自分から話題を出せないで 皆さんのお話を聞いているのが常。 今回も そうした何日かを過ごし 明日は緒形さんともお別れだなぁ と考えていた時に話しかけて頂きました。


こんなにも誉めて戴いてどうしよう ?! と舞い上がりながらも
<良い作品に出逢った俳優仲間の幸運を祝する> 緒形さんの映画に対する熱い思いが気持ちよく身体にも心にも沁みこみました。
『 映画「Shall we ダンス?」は 作品も良かったが 何より草村さんがよかった。』
『 あなたの演じた たま子先生は素敵だった。』
『 あの作品は あなたが居たから品のある 良い作品になったと思う。』
『 たま子先生の存在が 作品のグレードを高めたと思う。 「Shall we ダンス?」の前に ダンスはやられていたんですか?』
『 オーデションで配役されたとは知らなかったけれど 良い作品と 周防監督と出逢えたのは 幸運でしたね。 そういう作品に出合えない人も 俳優の中には沢山居る訳ですし・・・・。』
『 そして何より “これが私の代表作です” と言い切れる作品に出逢えたのが 非常に良かったですね。立派な作品に沢山係わっていても そう言い切れる作品には 仲々出逢えないものですからね。』
どのひと言をとっても 気配りのされた 心に沁みる言葉でした。 
大いなるエネルギーを充填されて “ガンバらなくっちゃ〜!” と思いました。
映画が公開されてからほぼ9年、 たま子先生を演じたことで いくつもの助演女優賞を頂き 照明を当てていただきました。 それまでの長い年月を応援してくださったお客さま方から 「周防監督の次回作品は何なの?」 「また出演できそうなの?」等の質問をされる度に 『出演は叶わなくても次回作を 早く観たい!』 とお客さまと同じ気持ちになっていたのです。
『ひと言でもいいから 次回作にも出演させてもらいたいなあ』 と夢をみ 祈る思いを強くして居るうちに アホなわたしは周防監督を 早く早くと急かせる気持ちになっていたのですね。 それで緒形さんにも つい 『残念なんです。あれから9年、周防監督が次の作品をお撮りにならないのは とても勿体ないと思いませんか? どんな作品でも良いから 作品を創って頂きたいと思うんです。』 とぼやきました。すると緒形さんは
『 あれだけの才能のある人です。10年ぐらい 心配しなくても大丈夫ですよ草村さん。きっと周防監督は どうしても撮りたい題材と気持ちなどが揃い・熟成するのを待って居られるんですよ。 已むに已まれぬ思いが湧き上がってきて 発表したいと云う・溢れ出てくる・その気持ちをぶち込むからこそ“良い作品”が出来るんです!』
わたしのような チッポケな個人的な希望ではなく 『優れた俳優さんの心の豊かさと 芸の道の深さ』 を感じました。 ホントに良い次回作を期待し・心待ちにしておられる緒形さんの心根・魂の在り様がまぶしく また嬉しく伝わってきました。
そんな訳でもっともっとお話を聞きたかったし アホ介のわたしは 「爪の垢をお土産に貰わなくては!」 なんて虫の良い事も考えたりもしました。 そして『待ち時間がもっと続けば良いのになぁ!』 と 思ったの。 あはは。



この記事のトップへ


『TV・映画』目次へ


<<前へ次へ>>

Copyright © 2004-2006 Hero&Lei企画 Reiko Kusamura. All rights reserved.