02年04月の日記。  今の日記へ

【画集】 02/04/28 22:18

「ヒカルの碁」アニメ感想はこちら
…ジャンプ感想の方はまだ途中。明日にはなんとかしたいなあ。
あと、「ヒカルの碁」の画集の書き下ろしイラストがとにかく美しい!! 詳しい感想はまた今度ということで。…あ、でもこの画集は6月発売予定の17巻までのネタバレを含みますので、コミックス派の人は6月まで購入を待った方がいいかも。

「指輪物語」は「二つの塔」下巻を読了。サムの健気さに泣けて仕方ありませんでした。
あのシーンは映画ではどうなるかなあ。


【すきま。】 02/04/22 22:49

「ヒカルの碁」のジャンプ感想はこちら

今回の感想で「本編を作り上げたのは作者ですが、物語の空白部分は読者のものである…とも言えます。」とつい書いてしまいましたが、でも私の中では「やっぱり物語は作者のモノだろうなあ」という意識の方が強いかも。脳内妄想よりも(後付けでも)オフィシャル設定の方を優先してしまいますから…
でも読者のための隙間を残さず、全部自分のモノにしてしまう作者の作品はちょっと息苦しい。作者と物語の距離がベタベタしすぎてるようなものも好みじゃないです。
いや、緻密に世界を作ってくれるだけならいいんですが、作者お気に入りのキャラがスーパーマン化したり、お気に入りキャラに都合がよすぎる展開になったり、そういうのはなあ。
最悪なのは、本編ノーマルなのに作者が同人誌でやおい版を作っちゃったパターン。作者が商業出版で「同人誌かよっ」みたいなキャラ萌え本出されるのもキツイ。


【「匿名」の著作権】 02/04/21 23:55

「ヒカルの碁」のアニメ感想はこちら

船戸明里さんの「HoneyRose」のスクールカレンダーが届きました。どの絵もいいデキなんですが、特に8月と1月は萌え死ぬかと思いました。こんなことならもう1冊申し込みしとくんだった…

ネットで評判の自主製作アニメ「ほしのこえ」のDVD購入。私は1ですね〜(みのうらさん 4/18) あのずっと一緒にいるのに細い線だけで繋がってる感じは携帯メールじゃないと。つっこみ所は多数ありますが、個人的には「そこはそれ」と置いておける範囲だったので、最後の方は涙腺にかなりきましたし。あの空の表現がきれいだったなあ。

「指輪物語」、実は原作未読だったんですが映画をきっかけに読み出しました。映画ではよくわからなかった登場人物たちの行動原理の部分が原作を読んでしっくりきました。映画での一番大きな問題題は会議のシーンとその展開が唐突に思えたことじゃないかという気がします。ボロミアとアラゴルンまわりの設定は、映画の方が切なさが強くて萌え度が高いかも。「ロード・オブ・ザ・リング」の字幕版をみてもうひとつしっくりこなかった英語ヒアリング能力があまり高くない方は、「『ロード・オブ・ザ・リング』字幕関連リンク」(by有里さん)をみてもらえたらなあ、と。
ブルボンのCD-ROM付きのお菓子も購入。役者さんの普段の姿はモヒカンだったレゴラス様にのけぞりました。ああエルフの王子様が… あとフロド役の人の首がヤケに太いのはホビットらしさを出すための特殊メイクかと思い込んでたんですが、地だったんですね。
「指輪」関連のサイトをあちこち見てまわったんですが、何が驚いたかって映画関係のサイトでは雑誌などのスキャンと思われる映画画像がガンガンアップされていたことです。著作権関係が厳しいジャニ系に生息していた人間からすると信じられないことですが。(ジャニ系は、ドラマなどのオフィシャルサイトですら、タレントさんの画像の使用許可を出してない場合があります)
スキャン画像をアップしているのは洋画俳優ファンサイト系の「ジャンル文化」なのかもしれませんが、自分のみてる範囲だけで「常識」を判断すると危険だし、ネット全体の流れがどうなっているか知った上で様子を見ながらやっているならいいんですが。このあたりは、以前紹介した逮捕されない著作権法を参考に。

メモ。
ネット掲示板の匿名発言に著作権認める 東京地裁 (Mainichi Intaractive)
詳しくはインターネット掲示板と著作権〜ホテルジャンキーズクラブ掲示板で起きたこと〜を。掲示板へのかきこみを勝手にまとめて本にされた件を利用者が訴えた件で、原告勝訴に。いくらハンドルとはいえ、2ちゃんねるの「名無しさん」ならともかく個別に認識できるハンドルなら「ペンネーム」と同じようなもので「著作権は認められない」という被告側の主張はおかしいと思います。裁判というしんどくてコスト的にわりにあわない作業を行なってまで「何が問題であるか」をはっきりさせた原告団の皆様、ご苦労様でした。
この件で関連して思い出したこと。私がWWWにアクセスするようになったのは1995年で、その頃から一般人が個人サイトを持つことが増えてゆき、インターネット関係の素人向け雑誌も登場するようになりました。その頃は個人サイトのオーナーも雑誌編集者も著作権意識というのは希薄だったんじゃないかと思います。あからさまに著作権侵害なスキャン画像を平気で載せているサイトはもちろんのこと、本の一節をそのまま引き写してサイトに情報として載せたりしているサイトも結構ありました。「素人なんだから何もやってもいい」と思ってた人も少なからずいたようで。
逆に雑誌編集者の方も「素人が作ったものだから勝手に使っていいだろ」的に利用しちゃう人もいました。大手出版社の有名雑誌で「女の子サイト特集」として無断で女の子の顔写真とサイトアドレスを載せちゃったり、インターネットがらみのネガティブな記事のイメージ画像に関係ないサイトのキャプチャー画像を使ったり、あるジャンルのいくつかのファンサイトの内容をそのまんま使って「謎本」作ったり… 私も何度か無断で雑誌にサイトのキャプチャー画像を載せられたことあります。
今はトラブルを避けるためか、雑誌掲載の場合はあらかじめメールで問い合わせがくることが多いようですが。
著作権関係の話は微妙な部分が多くて難しいし、著作権本来の目的からすると今のがんじがらめのシステムは必ずしもよくないのは確かでもありますが… 「たかが個人サイト」でささやかながらも「表現」を行なっているひとりとしては、今回の訴訟の原告団の代表者の発言「ただ、権利に義務は付き物で、書き込む側も気をつけなればならない」ということを心しておかなきゃいけないかなあと思います。義務というよりは責任かも。そのあたりは昔書いた「自由と責任」のこととか。

とりあえずメモ。(感想はいつかかけたら…)
米最高裁、バーチャル児童ポルノを「承認」(HOT WIRED JAPAN)


【デジャヴ】 02/04/17 23:56

昨日今日と読んだ本がおもしろかったので幸せな気分。

恩田陸の新刊「劫尽童女」って、恩田版「七瀬ふたたび」かな? あと、昔のジュブナイルとか15年くらい前の少女マンガとか、そういうティストも混じっていると思うんですが、この既視感が何に由来しているのかが思い出せないのがもどかしい。


【浮上】 02/04/16 22:57

乙一の新刊「暗いところで待ち合わせ」(幻冬社文庫)がすごくよくて、放心状態です。タイトルと表紙からてっきりホラーかと思ってましたが、乙一節炸裂です。うわーん。


【 …。】 02/04/14 23:55

アニメ「ヒカルの碁」の感想はこちら

「指輪物語」映画を見てきました。ネットでの字幕の悪評を聞いていたので、吹き替え版を。おもしろかったです。次回作が待ち遠しい。
もうちょい詳しい感想がかけたら書きたいんですが…

気力が落ちちゃってダメダメ状態が続いています。本読む気力が落ちちゃってるのが個人的には辛い。でも今週は恩田陸や乙一の新刊があるし、気持ちが持ちなおすといいんだけどなあ。


【中古品。】 02/04/09 22:57

十二国記のアニメ第一話、録画失敗。原作とはかなり違うようだし、このままみない方がいいのかなあ。

marimoさんの4/8の日記より、OPINION POLL 話題のニュースにモノ申す! 「中古品ダイスキ?」。中古品を買うことについてのアンケート調査です。一消費者からすると、安い方がいいと思うのは当たり前かもしれないけれども… モノをリサイクルするのは資源の再利用という意味ではいいことではあるんだけども、それだとお金が製作者にまわらないんだよねぇ…


【15の私に。】 02/04/07 22:29

書き忘れ。「ヒカルの碁 碁ジャス☆キャラクターズガイド」ですが、これにはコミックス17巻分までのネタバレが含まれてますので、コミックス派の方は買おうと思っているならば6月の17巻の発売まで待った方がいいかもしれません。

「暗幕日記」4/5および4/6より、作家・馳星周氏の「おれたちは絶滅するか?」。感想は昔日記に書いた【無形の価値】(01/05/14)と同じです。
出版業界の寒さは、上記の日記を書いた頃よりもさらに厳しさを増すばかり。もちろん、本が売れないのはブックオフや図書館だけのせいではなく、出版業界の制度疲弊の部分も大きいとは思います。だからこそ簡単に解決のできる問題ではないですが… 無力なことに一読者には「好きな作家さんの本は新刊で買う」ことしかできないんですよね。
それぞれの経済的な問題もあるだろうから、「ブックオフで買うな」とか「新刊エンターティメントを図書館で借りるな」とまでは言えません。でも自分が数百円節約したことがまわりまわって「好きな作家さんの新刊がでない」ことに繋がるかもしれないことは知っていてほしい。全部を新刊で買うのが無理なら、せめて好きな作家さんだけでも買い支えてあげてください。
本当に現状はシャレにならないのです。私は趣味で本屋向けの新聞を個人的に購読してますが、読んでて寒くなる話がどれだけ多いことか。電子出版が本格的に稼動すれば状況は少しはマシになるんでしょうか。
関連話題として、マンガ家の馬場康誌氏のサイトの日記、2001/05/11と2001/05/27あたりも。


予告してた青少年有害社会環境対策基本法案の話。結論からいうと反対です。
これに個人情報保護法案、人権擁護法案というメディア規制3法の展開をあわせて考えると「国家による言論規制?」のようなきな臭いものを感じてしまうので。このあたりは、個人情報保護法案に反対する緊急Webサイト「有害」規制監視隊を参考に。

ただし、現在のマスメディアやWebなどのあり方には問題があると思っています。
マスメディアの報道において、事件の加害者だけではなく被害者をも傷つけているとしか思えないものがあるのも事実。言論規制法案3点セットに反対するメディアが触れたがらない問題 (メディアの辺境地域)で指摘されているように、メディア側の対応に問題があったからこそこういう法案が生まれた可能性もあるわけで。
青少年有害社会環境対策基本法案についても、これを支持する人がいるのも無理ないなあと思います。例えば、私の行きつけの本屋(大阪、京都)では「Vジャンプ」「ファミ通」という子供向けの雑誌の間にエロゲー雑誌が置いてあったり、表紙が肌色祭りなコミックスが一箇所に隔離されていても表紙を表向けて陳列してあったりとか、「なんだかなあ…」と思うこともありますから。そういう本を大人が娯楽として読むのは構わなくても、もう少し子供の目につかないところに置くべきじゃないでしょうか。このあたりは東京ではたしか条例でゾーニングを義務付けてたはずだし、出版ゾーニング委員会というのも活動し始めたそうですが。

でも、現状に問題があったとしても、国家による表現の規制はメリットよりもリスクの方が大きいと思います。特に今回の法律は「有害」の定義も、法律の歯止めの部分もあいまいで、拡大解釈されて言論規制に繋がる恐れがありますから。
他の人から「有害」と決められるのではなく、表現者自身が自覚と責任を持って、自分の表現を誰に伝えるのかの方法を選べるようなシステムになるのが一番ですが、それはただの理想論で現実の問題は何も解決できないからなあ…

確かに、メディアは人間の価値観や嗜好に影響を与えているとは思います。いい影響も、悪い影響も。あからさまに刺激が強過ぎるものは「ゾーニング」で分けるべきだと思いますが、かといって悪い影響を与えそうなものをなんでも「有害」だと規制して「なかったこと」にしても問題は解決しないと思います。今の日本では、メディアとの繋がりを完全に絶った生活はできないのですから。だから規制よりは、「どうメディアと付き合うか」…メディア・リテラシー教育の方が重要なのではないでしょうか。
「メディア・リテラシー −世界の現場から−」という本をこの前読んだんですが、イギリスやカナダ、アメリカではメディアをクリティカル(批判的)に読み解く力をつけるための教育が行なわれているところもあるそうです。日本でも一部で活動は始まっているものの、全体的にはまだまだこれからのようです。
この場合の対象メディアはテレビや広告のようですが、インターネット関連ではネット社会の歩き方のように教材として使える資料の提供を行なっているサイトもあるわけで。…ただネット関係では、本当にネットとの付き合い方がわかっている教育者がどれだけいるかという方がもっと大きな問題かもしれません。
大人でもネットとの付き合い方がわかってない方が多いですから。

これ以降は、ネットについての話に。
Webの最大の問題は、リンクという形で繋がればどんなサイトでも同じ土俵にあがってしまうことだと思います。これはもちろんWebの最大のメリットでもあるのですが… そこにgoogleなどのロボット検索技術が加われば、日陰にいるはずのサイトでも太陽の下に引きずり出されてしまいます。(もっとも、これは裏系のサイト運営者がロボット避けすることである程度は防げますが)
ロボット避け以外にも、インターネットでの住み分け方法はあるんですが… 実際、コンテンツのフィルタリングソフトはIEやNetscapeのようなブラウザに最初から入っていますし。IEでは「インターネットオプション」―「コンテンツ」―「コンテンツアドバイザ」を有効にすることで、問題のあるサイトを排除することができます。ただし実際は記事にもあるように、語句判定やデータベース判定では的確なフィルタリングができないので、使い物になりません。登録データベースを元にしたフィルタリングには、政府の不正を告発などのコンテンツも「有害」指定されると目につかなくなる恐れがあるわけですし。
フィルタリングソフトが役に立たないのは、自己レイティング(格付)方法が浸透してないのも大きいと思います。

人からの強制で表現者の意図に反して「有害」のレッテルを貼るのはダメだと思いますが、表現者自身が「これは大人だけの楽しみだから子供には見せたくない」と思うなら自己レイティングをしてもいいのではないかと思います。こういうフィルタリング/レイティングの推進を担当するのは日本では財団法人インターネット協会のようですが、レイティング/フィルタリング情報によると自己レイティングソフトは開発中でまだないんですよね… それで他にないかとあれこれ調べてみました。WHITE RIBON rating service - WRRSでPICS規格にそった自主規制ラベルを発行しているようです。「子供には来てほしくない」サイトを運営している方は使ってみてもいいかもしれません。自分の身を守るためにも。

こういうことを考えてるときに、ふと「もし小さい頃の自分が目の前にいたら、どうするだろう?」というのが頭に浮かびました。過去の自分を目の前にするなんて、昔の自分のみっともなさを付きつけられるようなものですから想像しただけで気が遠くなりましたが… でも自分相手だと「どれだけの判断能力があるか」がわかってますから、自分の「メディア情報と子供をどう関わらせるべきか」の考えがクリアになるかと。
さて。小学校低学年の頃は、自分が一緒のときにしかネットサーフィンはさせません。メール交換は友達や親戚など身元のしっかりした相手とさせるだけに。
小学校高学年から中学生の間は、ネットの危険性を教えた上で、フィルタリングソフトをいれた上である程度自由に使わせます。ただし個人サイトを持ったり、クローズドじゃない場所に参加することには反対します。あと、これくらいの頃の私に2ちゃんねるは見せたくないなあ… 自意識過剰で、反抗することがカッコいいことだと勘違いしてる頃でしたから、2ちゃんねるにどっぷりで激痛なお子様になりそうで怖い。
高校生以上…15になったら、リスクとその対処法をきちんと教えて「人のいうことを鵜呑みにせず、自分の頭で考えることを意識しておくように」と伝えた上で、あとは自由にさせます。「かまってちゃん」全開な日記や、ヘタレポエムを載せたサイトを作ってバカにされて傷つくことがあっても、15になったら自分の責任でその傷を受け入れ、乗り越える糧にすることができると思いますから。

「表現の自由」と公共利益のバランスをどこでとるかというのは難しい問題だと思います。でもどこで線引きをするかの決定権は、政府の手による法律じゃなくて、表現者の自覚の上にあってほしい。それがうまくいってないから今の状況になったことはわかってますが…


【碁ジャス☆キャラクターズガイド】 02/04/05 07:32

とりあえず。
「ヒカルの碁 碁ジャス☆キャラクターズガイド」の
・ネタバレなし紹介
・ネタバレ感想


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