CONCERT〜コンサートについて
UPLOAD 97/8/19


光GENJI








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光GENJIというグループの「凄み」をわかるためには、コンサートに行く必要があったと思います。

光GENJIのコンサートっていうのは、文字どおりの「夢の空間」でした。
コンサートというのは、どのアーティストの公演であっても、現実とは違った別の空間を作り上げるものではありますが、ただ光GENJIの場合は、その「夢」に徹したところが、ハンパじゃなかったんです。

光GENJIのコンサートの魅力って、一言で言えば、『空間創造』にあったと思います。

光GENJIのコンサートを形容するときに、バカのひとつ覚えみたいに「キレイ、キレイ」ってしか言えなかったんだけど、それじゃ一体どこがキレイだったんだろう?
ペンライトの海が?照明が?
それもあるけど、それだけだと、同じステージセットを使ったコンサートを他にもたくさんみてきましたが…その、他との印象の差が説明がつかないんです。

で、光GENJIのコンサのどこが好きだったのかなあ…って色々考えてみると、やはり『空間の色合いがかわってしまうところ』なんですね。
光GENJIのステージは、360度、外周つきという形だけは変わっていましたが、あれはただのベニア板。
世間には、もっと金をかけて豪華なセットを作ってる歌手だってザラにいますし。
コンサートが始まるまでは、あのステージはただの貧弱なベニア板のセットにすぎないんだけど、ライトが落ちた瞬間、別の空間になってしまうのが不思議でした。

あの、ペンライトの海に浮かぶ様なステージもそれだけで十分美しかったけど、それ以上に私が魅了されたのが、空間の広がり…と、色合いの変化ですね。
うん、どう表現したらいいのかわからないけど、空間の広がりっていうのは、それまで中央ステージだけが暗闇に浮かびあがっていたと思ったら、次の瞬間には外周だけが存在する空間に、そしてリフトを使うことによって、高さ方向に意味がでてきたり。
アリーナの中から、スタンドの上段から、サイドから、後ろから、見る方向によって、新たな魅力を見出すことができたのも、光GENJIならではだったと思います。
光GENJIのコンサートは立体的で、そしてあの円形ホールの中だけで、閉じた小宇宙を成していたから…

色合い、というのは…曲が変わった瞬間に「空気がかわった」って感じたこと、ありますよね?
それは空気を変えるだけの力のある人のソロだったりするし、光GENJIの曲調や演出や衣装がガラリと変わったからだったりするし…
その「空気がかわった瞬間」がたまらなく好きでした。

こういうのは、もちろんライティング(光GENJIコンサのライティングスタッフは非常に優秀でした)、演出などのスタッフの力に負うところも大きいですし、シンプルな作りだからこそ、どんな味付けもできる…というステージセットのせいもあると思います。

でも、なんと言ってもローラースケートの機動力、スピード感と、全く個性の違った7人がコンサートで切磋琢磨して力を付けてきた…というのが大きいと思います。
あれだけ大きなサイズのステージを、たった7人で維持できた…いや、逆にステージを狭くさえ感じさせましたから。
アリーナのいい席でコンサートをみていた時、ローラーを履いて登場した彼らは、とんでもない速度で目の前を滑っていきました。「あ、きた!!」って思ったら、もうすでに遠く離れたところに行ってて。
その、「手が届かない」ことを実感させてくれるのが…好きだったんですよ。
ローラースケートは、彼にとって、翼、だったから。

照明、曲、歌、ローラースケート、ダンス、演出、すべてのハーモニーがすばらしかったです。


光GENJIって、コンサートしかないグループ、だったし。

特に後期なんて、ドラマやバラエティに時間をとられるようなことがなかったから(単に仕事がなかった(自爆))その分コンサートに専念できて、そういう意味では…よかったんだろうか(^ ^;)?

特にソロは、全員の部分やMCでは手を抜く人も(笑)、ソロだけは気合が入ってましたからね。気合が入りすぎて空回りしちゃったり、30分位やってた人もいましたが(^ ^;)。
でも、絶対に手抜きはしなかったから。
お互いソロを競いあって、それでレベルアップして、さらに高いところを目指して。

本当に光GENJIなんて、歌と踊りと、コンサートしかなかったグループだったもんねぇ…


ただ、悔しくてたまらないのは、コンサートのビデオがほとんど残ってないことです。
中期のビデオなんか、ほとんど発売されてませんものね。
あの「伝説の」90年クリスマスコンサートも、92年夏コンも、なぜビデオに残ってないのか…
93年の「BRAVO!」コンサートがかろうじてビデオ発売されただけですから。
92年夏コンや、たしか92年春もNHKがビデオ撮影しているくせに、放映されてないんだから…
(いまだに怨んでます(^ ^;))


自分の感じたこと、考えたことをちゃんと言葉にできない貧弱なボキャブラリーが恨めしいです。
あのコンサートの凄さ、素晴らしさ、美しさを言葉に置き換えることなんてできないけど…
あれだけの、美しい「夢」をみせてくれた、メンバーと、コンサートスタッフには心から感謝をしています。


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