03年05月の日記。  今の日記へ

【手塚治虫文化賞】 03/05/29 22:24

「ヒカルの碁(補)その5」、「手塚治虫文化賞」の選考委員コメントについて。
マット・ソーン氏のコメントがなかなかおもしろかったのでぐぐってみて、ご本人のサイトmatt-thorn.comに。「少女マンガの文学性って、あれのこと? (1998) 」を読んで、猛烈に「トーマの心臓」とか「ポーの一族」を読み返したくなってしまいました。マンガ文庫でまた買おうっと。


【国立博物館】 03/05/26 22:21

「ヒカルの碁」駄文(4)「北斗杯編」雑感を追加しました。

実は昨日まで知らなかったんですが、アート・オブ・スターウォーズ展が6/24より京都国立博物館で開かれるんですね。うーん、京都だったら国立近代美術館ならまだコンテンポラリーアートも扱っているのでわかるんですが、国立博物館でやるのはなんか違うような。東京では国立科学博物館で、これはしっくりきますね。
国立博物館も独立行政法人になった以上、人が呼べる展示会をやらなきゃいけないのは仕方ないのかな。
9月の特別陳列が「新撰組」ですか、これは楽しみ。

メモ。今後の注目。
白田秀彰の「インターネットの法と慣習」第1回 そろそろ真面目に「法」について考えよう

今更の、GWの美術館めぐり続き。
5/2、渋谷Bunkamuraザ・ミュージアムのミレー3大名画展にいってきました。朝から並んで最初に入ったので、ゆったりと見ることができました。「晩鐘」は敬虔な祈りの気持ちが伝わってくる、すばらしい絵でした。ミレー以外の絵はもうひとつピンとこないのが多かったんですが、あれだけで十分です。
そのあと上野で「ロマノフ王朝展」を。予想外にびっくりしたのが、宝飾品の加工技術の稚拙さ。石のカットが大きさも形もそろっていないし、細工も素人のビーズアクセサリかと思ってしまうほどで。宝飾産業に力入れるよりも、他の実用的な分野の発展に力を入れていたのかも。
あと、王侯貴族の「イコン」を生でみるのは初めてでしたが、単に金箔で作られた模様かと思っていたバックが立体モノだったのには驚きました。派手だなあ。


【はてな。】 03/05/21 21:21

ネットサーフィンしていて、このサイトのトップページの更新状況がはてなアンテナで検出できなくなっていることに気がついて、あれこれ試してやっとひっかかるようになりました。
私もはてなアンテナは使っていますが、そこには自分のサイトは登録してなかったので、自分のサイトの検出部分の設定の終わりに◆が使われていたことを知らなかったんです。今回調べて、サイトごとの検出部分の設定が「はてなアンテナ」全ユーザー共通設定だと初めて知りました。多くの人が登録しているサイトだと「この部分は更新されても情報いらん!!」「ここも更新範囲にいれてやる!!」と設定変更の水面下の争いが繰り広げられてたりするのかなあ。
はてなダイアリーもやってみたいんですが、現在使っているはてなアンテナのIDは事情があって公表できないので、どうしようもないんです。規約で、ひとりで二つ以上のIDはとれないし。有料でもいいから、二つ目のIDを取得できるようになればいいんですが。

「ヒカルの碁」の連載が終了したこともあって、最近は月曜日より水曜日の方が楽しみだったりします。サンデーを雑誌で読み始めたのは「焼きたてジャぱん」目当てだったんですが、現在一番楽しみなのは「いでじゅう!」。それにしても不思議なのは、部長って東くんとあそこまで普通に接することができるのかなあ…ってことだったりします。いくら最中の記憶はなくしているとはいえ、ヤバい状況から間一髪で逃れたことも何度もあるだろうに。
あと、陵刀パパには萌えました。

今更ですが、GWに行った美術館の話その2。
5/1に目黒雅叙園の「昭和の竜宮城見学ツアー」(うろおぼえ)に参加。百段階段をみてきました。昔「美術新潮」の「和風バロック」(?)特集号の時に目黒雅叙園を知って、ずっと行きたかったんです。
螺鈿細工が美しく、絵や彫刻も素晴らしかったですが、それだけではなく障子の格子の部分の細工のように、何気ない部分まで気合の入った作りで。昭和初期の職人さんの腕のよさ、心意気が感じられる仕事ぶりでした。
ここは普段は非公開ですが、たまに食事つきの見学ツアーをやってます。(6月にも行われるようです。)あと、旅行会社主催の見学ツアーが組まれてたりすることもあるそうで。
和風バロックといえば、やはり日光東照宮。一度は行ってみたいんですが、関西からは遠すぎてなあ。


【「引用」】 03/05/19 23:54

「ヒカルの碁(補)その4」、「ジャンプ」の「碁ジャス」の内容について。

数年ぶりにリンクページに手を入れました。リンク切れの削除やリンク先の修正、あと一方的に惚れているサイトさんへのリンクを付けたしたり。
もうちょっとマメにメンテナンスしないとなあ、とは思うんですけどねぇ… 日記の整理もしなきゃ。

舞城王太郎が「阿修羅ガール」で三島由紀夫賞を受賞。舞城ファンとしては嬉しいのですが、「阿修羅ガール」って、受賞作品というだけで手を出した、免疫(何の?)のない人が読めば「何、これ?」になりそうでちょっと心配。
…でも受賞作品とはいっても、「メフィスト賞」を読む人はある種の覚悟をしているように、三島由紀夫賞受賞作品というのも「そういうもの」だと認識されているんでしょうか。文学方面には疎いのでよくわかりません…
舞城作品の読みやすさでいえば、「熊の場所」「世界は密室でできている。」「煙か土か食い物」「暗闇の中で子供」「阿修羅ガール」「九十九十九 ツクモジュウク」ではないかと個人的には思います。
で、作品のエネルギーのすごさでいえば、「九十九十九 ツクモジュウク」「煙か土か食い物」「暗闇の中で子供」「世界は密室でできている。」「阿修羅ガール」「熊の場所」がマイランキング。

メモ。
IEに危険なセキュリティホール(IT Pro)。設定によらず、ファイルを強制的にダウンロードさせることができるそうです。〔5/20追記 自動的にダウンロードして実行、でした。〕ブラウザの設定で「ダウンロードを無効」にしておくことで(最悪の事態は)回避は可能。〔5/20追記 ただしそれでもブラクラにはなります。〕IFRAMEを無効にしておいても、ダメなんですねぇ… IE以外のブラウザやMacなヒトでも問題になる場合もあるそうですので、slash.jpのスレッドを一通りみておいた方がいいかもしれません。

メモ2。
悪徳商法?マニアックス産経新聞の主張を考えてみる会・リターンズを読んで、「主」と「従」の対応関係がはっきりしていない場合「引用」とみなされるのかなあ、という疑問が。(今回の記事の件は、サイトテーマに関連したニュースクリップの一つで、特定の記述のための引用ではなかった?と私は認識しています。)
調べてみてわかるものなのかなあ… 一応宿題ということで。>自分
「引用」でぐぐってみて辿りついた著作権法講義の第七回名誉毀損より著作権侵害の方が通りやすいを読んでなんともいえない気持ちに。著作権法が何のために存在するのか? 自分は著作権法とどういうスタンスで付き合えばいいのか? 難しい。


【クレマチスの丘】 03/05/12 23:04

「ヒカルの碁(補)その3」、「ジャンプ原画展」の展示原画内容について。

5/7の日記で書いた、悪徳商法?マニアックスの掲示板での産経新聞社の記者個人からの掲載記事削除要請の続きの話。
あの件での産経新聞社の記者の対応がダメなのはおいといて、そこから派生した実名報道と人権を考えるツリーは色々と考えさせられるものでした。
問題は根深いんですよね… よくない状況があるからといって、その場しのぎで「実名報道」をやめれば済む問題ではないですし、逆に「実名報道」を行うことで容疑者の人権を守る場合もあるわけで。

このGWはあちこちの美術館をハシゴしてきました。自分メモってことで、少しずつ。
5/1に静岡・三島のクレマチスの丘に行きました。目当てはビュッフェ美術館。以前とある展示会に行ってみたら「巨匠の駄作」ばかりでがっかりしたことがあったのですが、その中でビュッフェの海辺のパラソルの絵は力のあるいい作品で、惹きつけられまして。それまで私にとってビュッフェは「紀伊国屋書店でよくリトグラフが売られているなあ」という印象しかなかったので、一度まともに肉筆をみてみたいなあと思うようになったのでした。
残念ながらビュッフェ美術館に収録されていた絵はもうひとつ波長が合わなかったんですが、ついでに寄ったヴァンジ彫刻庭園美術館が予想以上におもしろくて満足でした。イタリアの現代具象彫刻作家のジュリアーノ・ヴァンジの作品が多数置かれているんですが、この人の作品って、荒木飛呂彦氏の絵(特にジョジョ第五部あたり)を立体化したような感じでおもしろかったです。奇妙なゆがみがもたらす不安と孤独、恍惚と官能が複雑に入り混じっていて。
お昼に食べたピザもおいしかったし、自然公園が近くにあるので半日くらいのんびり遠出にオススメの場所です。ただ、駅からの無料送迎バスの本数が極端に少ないので、電車でいく場合は時間をちゃんと調べていかないとダメかも。

いまさらですが、Yahoo!Messengerを入れてみました。下のメッセージフォームの左上の顔マークが黄色い時にはオンラインになってますので、気が向いたらメッセージでも送ってください。


【よい名前。】 03/05/07 23:23

「ヒカルの碁(補)その2」、「赤マルジャンプ」のポスターの感想。

悪徳商法?マニアックスの掲示板で、産経新聞社の記者個人からの掲載記事削除要請があってプチ祭り気味でしたが、とりあえずは収束した模様。
今回の件、産経新聞社記者のやり方のあまりのマズさに唖然としました。会社名を名乗って、法的根拠を持ち出して対外交渉をするのであれば、その前に法務部と広報宣伝部にお伺いを立てなきゃ後々揉め事になるのに… それをはっきりと指摘されてもわかってないようなのがなんとも。
その部分はおいといて。今回の関連で、レスとる〜むで紹介されていたメールマガジンネット 被害対策室の2003/5/2配信号を読んで、改めてネットでの検索性の高さと敷居の低さは、便利さと怖さが紙一重なんだなあと思いました。
一度でも新聞に「容疑者」or「犯人」として本名が載ってしまえば、それに一生付いて離れないというのは、やはり怖いです。紙媒体でも図書館で新聞縮小版などを調べることで過去の事件の関係者の名前はわかりますが、googleでの検索は誰でもお手軽にできるために問題が大きくなりやすいのでは。
私自身は警察のご厄介になることをするつもりも予定も全くありませんが、冤罪で名前が出てしまう可能性はまったくない、とは言い切れませんし… 自分が事件を起こさなくても、もし同姓同名で年齢的に近い他人が新聞に名前が載るようなことがあれば、私の名前で検索した人に誤解されてしまうのでしょうか。
逆に、もしたまたま「知り合い」程度の人の名前で検索をして、何かの事件の記事を引っかけてしまったら、自分だったらどう思うなあ… 「たまたま同姓同名だったのかな」と思いながらも、疑いを心の底に持ってしまうかもしれません。特にその人があまりみかけない名前だったら。

実名報道の是非については、私の手に余る問題なのでパス。

こういう時代では、同姓同名が山のようにいる平凡でありがちな名前であることが「いい名前」なのかも。


【Maybe Tomorrow】 03/05/05 15:38

「ヒカルの碁(補)その1」、コミックス発売日などの情報と、少々電波入りの第189局その後の感想など。電波文はさすがに今回で終わりだと思います、すみません。

「インターネット殺人事件」の4/29へのレス。
あいかわらずお見通しのようで。「ギャラリー・フェイク」好きなのも大当たりですし。
ずっと続くと思っていたものがなくなったことで困惑しているのも確かにそうなんだけれども、今回の場合は東野圭吾か真保裕一の小説を読んでいたつもりが、ラストまで読んだら恩田陸だったんですかっ、な感じで腑に落ちないんですよ。もっとも、東野圭吾も「どちらかが彼女を殺した」「私が彼を殺した」ような小説を書いていますが、あれはプロット自体はしっかりしているし。
私も、おもしろく読んでいてもそれほどのめり込めなかった、長期連載作品が突然終了したら、自分と向き合うことができるようになるんですかねぇ。
(↑具体的な作品名を書くことができない小心者です)
(ちなみにジョジョでは4部が一番好きです。あの日常と異常が平然と同居しているまったり感が。料理を食べるだけの話なんか、最高)


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