この作品は '04年暮れに、錦織良成監督と一緒に、関西各地を巡業中の緒形拳さんと落ち合って、美濃市の無形文化財保持者・紙漉き職人の澤村さん宅を訪問し、紙漉き作業を見学し、作業の手順などを教えていただくコトからスタートして、'06年のお正月、初仕事として取り組みました。
美濃にしては温かいということでしたが、氷も張ってる時期の水仕事は中々のもの。
こうぞを氷の張った水で晒し・大きな窯で煮て繊維をバラバラにして・ゴミを丹念に(左↑)取り・気長に叩いて(右↑)こうぞの繊維を切り揃える。
作業を教えてくださった澤村さんの奥さんと。 撮影の合間にさり気なく言葉を掛けて、初主演の小山田さんを気遣う山本耕治さんは、やっぱり好いオトコ!ふふ。(⌒ー⌒)
わたし達俳優は、撮影に備えて、専門職の人から教えを受け、それを真似して演じますが、今回の
紙を漉く作業は難しくて、 地元の皆さんが1日〜2日の練習では絵にはならないだろうと、心配して見守る中での撮影でした。
でもね、流石緒形拳さん。このシーンは、正に圧巻よ。
☆ その緒形拳さんと夫婦役を演じられたのは幸せ。撮影の合間にお聴きした、素敵な話は
『待ち時間がもっとあれば良いのに!』に 書きましたが、お読みいただきまし たか? ☆
☆ そうそう、南米ロケ参加してないので悔しいけれど、内容にもチョコッと・・・。あはは。
小山田サユリさんが演じる幸子は、タヒチとハイチを間違えちゃう様な、ちょっとドジな、ミーハーとも言えるおんなの子。
文字を学びたいのに、貧しくて紙もないハイチの子ども達と出会い、「バナナの木から紙を作ろうよ!」と、大活躍をする話なの。
(⌒ー⌒)この 他の出演者は、長谷川初範・宮崎美子・津田寛治・近藤公園・アドゴニー・山田カリン・尾美としのり・赤坂七恵・小日向文世・佐戸井けん太・かとうかずこ さん。明るい爽やかさに包まれた、楽
しくて温かな作品です。劇場にお出掛けくださいネ。(⌒ー⌒)
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