2000年の私的ベスト10   1999年度 / 1998年度 / 1997年度

2000年に私が読んだ本で、個人的に「おもしろかった!!」「燃えた〜」って本をリストアップします。
ベストテンは、基本的に2000年1月以降に発売された本で、1作者1作品としています。
読んだ本の全リストはこちら

1「麦の海に沈む果実」恩田陸[講談社]
今年は恩田陸の本をたくさん読めて幸せでした。その中でもとびきりお気に入りだったのがこの話。
学園幻想ミステリ。いかにも恩田陸らしい作品。文章のイメージの豊かさに酔わされました。
湿原に囲まれ、孤立している全寮生の学園。2月の終わりの日、理瀬は転校してきた。そう、ここは3月の国。3月以外にやってくる転入生は、学園を破滅に導くという…
奇妙な楽園か豪奢な牢獄か。生徒たちの謎の失踪。秘密とゲームと噂。死。そして…

これは恩田陸の出世作「三月は深き紅の淵を」の第4章に出てきた学園モノの別バージョンなんです。その本を読んだときに「この学園ものをちゃんとひとつの話にしてくれないかなあ」と願ったんですが、それが叶えられました。
個人的には、これは恩田陸の最高傑作「光の帝国 常野物語」を越えたのではないかと思います。青いすりガラスで作られた小鳥の置物のような、繊細で色合いの美しい、珠玉のような作品。本のかたちをした宝物。
でもこれを読むならできれば「三月は〜」を先に読んだ方がいいけど、話としては独立しているから単独でも大丈夫。ラストだけなら、私は「三月〜」バージョンの方が好きかな。
今、この時代の日本に生まれて、恩田陸の作品をリアルタイムで読める幸せ。恩田陸という作家をまだ知らない方は、不幸…いや、これから魅力的な話をたくさん読むことができるという意味ではとても幸せです。まずは「光の帝国 常野物語」から。文庫本ですし、連作短編なので読みやすい上に恩田陸の魅力がたくさんつまった話なので。

●「麦の海に沈む果実」恩田陸(00/7/27)
2「僕らは虚空に夜を視る」上遠野浩平[徳間デュアル文庫]
「ブギーポップ」シリーズですっかりメジャーとなった上遠野浩平さんの読みきり。
現代高校と、いつともしれぬ時代の宇宙空間での戦闘を舞台にした物語で、SFティストが強いです。
兵吾はケンカっぱやく、クラスから少し浮いているが、平凡な高校生…だったはずだった。ところが気がつくと、広く暗い宇宙に放り出され、よくわからない「敵」と戦わなければならないハメになっていて…
「ブギーポップ」の最初のとんがった感じが、シリーズが進むにつれて薄れてきて寂しく思っていたところにでてきたのがこの作品。私の魂を直撃しました。
上遠野さんの魅力というのは人によって感じるものが違うでしょうが、私はそれは境界線上にいるような危うさを感じさせてくれることだと思っています。退屈に満ちた、平凡な日常世界も実に危ういバランスの上に成り立っていて、向こうの世界とは薄皮を隔てたようなものですぐにひっくり返りそうな、そんな感じ。自分が世界に馴染むことができなくて、訳もなく息苦しくて。そういう、若さゆえに感じてしまう、生き辛さと切なさをこれだけうまく切りとって、「今」を感じさせる作家はなかなかいないんじゃないでしょうか。これがあるからこそ「ブギーポップ」が若者にヒットしたんじゃないかと私は思っています。構成とか達者なせいで大人にもウケましたが、本当に上遠野さんのよさを「感じることができた」のはそのうちのどれくらいだったんでしょうか。…この「僕らは虚空に夜を視る」はその部分が「ブギーポップ」よりも純化しているために、この話が魅力的に思えるかどうかでそれが簡単に判別できそうです。そういう意味で、これは上遠野浩平という作家をその人が必要としているかそうでないかの踏絵になる作品かも。
もし上遠野浩平の作品をまだ読んでないのであれば、この作品からではなく「ブギーポップは笑わない」の方がいいでしょう。

●「ぼくらは虚空に夜を視る」上遠野浩平(00/8/31)
3「猫の地球儀」秋山瑞人[電撃文庫]
秋山瑞人の初めてのオリジナル作品。期待に違わないデキでした。今年はこの本で、SF系書評サイトではかなり評判をとりましたが、98年から秋山瑞人を応援してきた身としては嬉しい限り。
地球の周りをぐるぐる回ってる宇宙ステーション、トルク。そこにいるのが、知能が発達し、「電波ヒゲ」によって電波を操り、会話をしたりロボットを操ることができる猫たち。人間たちは−猫は「天使」と呼んでいるが−絶滅した世界。色々な知識は失われ、地球は「地球儀」として死んだ魂の赴く場所で信仰の対象となっていた。
異端の考えを持つものが粛正されてしまう世界で、幽(かすか)は地球へいく夢を抱き、ひとりで準備を進めていた。
焔(ほむら)はロボットを操り無重力で行われるバトル「スパイラルダイブ」のチャンピオン・斑に無謀にも挑戦をおこなった。
焔と幽、この2匹の猫の出会いで物語ははじまる…

スパイラルダイブのスピード感とドライブ感、けなげなロボット、泣かせエピソードの炸裂と秋山瑞人の魅力が爆発。ただ全体の構成のバランスが悪く、物語終盤の加速度があまりに強烈でついていきにくいものはありますが。エピソードの作り方やシーンの見せ方がうまい。幽がみたはずの青さが今も忘れられない。
この話が気に入った方は、「鉄コミュニケイション」「E.G.コンバット」も読んでください。両方とも原作ありの小説、といっても設定を拝借しただけですが、「ノベライズか」と思わずに読んでみてください。甲乙つけがたく素敵な作品なので。

●「猫の地球儀 焔の章」秋山瑞人(00/1/8)
●「猫の地球儀その2 幽の章」秋山瑞人(00/4/6)
4「流血女神伝 砂の覇王」須賀しのぶ[集英社コバルト文庫]
「流血女神伝」シリーズ第二ステージ。このシリーズは架空歴史に近い異世界ファンタジーもの。
元気な少女・カリエが突然自分とそっくりの病に伏した皇子・アルゼウスの影武者として、帝国の皇位継承者が入るカデーレ宮にかわりに行くことになったが、そこで陰謀に巻き込まれ…以下の話はネタバレになりそうなので省略しますが、怒涛の展開、確固としつつ広がりを持つ世界観、生きのいいキャラ、とにかく魅力的な話。もう続きが楽しみで、楽しみで。主人公のカリエが理不尽な運命に負けずに柔軟な心で乗り越えてゆく様が痛快。その一方で宮廷陰謀劇に欠かせないどろりとした暗闇の部分も深い描かれ方をしています。
話の方向性は全然違いますが、「十二国記」シリーズをおもしろいと感じた方はぜひ読んでみてください。あのレベルでのおもしろさを感じることができると思いますので。
読むのなら、必ず「流血女神伝 帝国の娘」から。現在のところ、シリーズは5冊まででています。

●「流血女神伝 砂の覇王」須賀しのぶ(00/3/3)
●「流血女神伝 砂の覇王2」須賀しのぶ(00/4/25)
●「流血女神伝 砂の覇王3」須賀しのぶ(00/11/01)
5「子供たちの長い夜 毎日晴天!6」菅野彰[キャラ文庫]
「毎日晴天!」シリーズ最新作。これは東京の下町を舞台にした、帯刀四兄弟+2名の奇妙な同居生活での、ひとつ屋根の下の恋。ボーイズラブもの。
「子供たちの長い夜」は私の一番のお気に入りの勇太と真弓のカップルの話で、読む前から期待してたけど、とにかく切なくて泣いた、泣いた。
このシリーズって基本路線はコメディなんですが、この話はかなりシリアスで重かった。アダルトチルドレンもの、とラベルを貼ってしまうと何か大きなものを切り捨ててしまったような感じになるのですが…愛されない子供が、自分が人を愛することができるとは思えなくて苦しむ話。こういう、どうしようもないやるせない昏い気持ちの描き方が本当にうまい。山下親方と真弓のやりとりが泣ける。勇太の背負っているものは恋だけで乗り越えてゆけるようなものじゃないかもしれないけれども、二人には頑張って乗り越えてもらいたいなあ。
ボーイズラブに留めておくのが本当に惜しい。菅野さんは女性キャラの造詣や描写も抜群にうまい方だし、一般小説の方でこういう話を書いてくれないかなあ。そしたら胸を張ってオススメできるんですが。
ボーイズラブにそれほど嫌悪感のない方は読んでほしいです。シリーズは読むなら一冊目から。

●「子供たちの長い夜 毎日晴天!6」菅野彰(00/7/27)
●「花屋の二階で 毎日晴天!5」菅野彰(00/3/25)
6「田宮模型の仕事」田宮修作[文春文庫]
精密な模型やミニ四駆でお馴染みのタミヤの社長が書いた、小さな木工模型のメーカーから世界のプラモデルメーカーになるまでのお話。ノンフィクションです。
「ワクワク」がたくさん詰まっている、とても楽しい本。何よりもまず模型が好きで、ただひたすら素敵なものを作りたいという気持ちがあって。本物へのこだわりとか。博物館で戦車の写真を取りまくるエピソードかもいいなあ。
プラモデルの趣味はないけれども、「作ること」の楽しさを共有できたような感じがします。
企業サクセスストーリーとしても読めるかもしれませんが、それよりも子供のような気持ちを失わない、タミヤの社長の冒険談として素直に楽しむのが一番かも。これ読めば、タミヤという会社や社長のファンになってしまいます。
とにかく、オススメの本。

●「田宮模型の仕事」田宮俊作(00/5/17)
7「双色の瞳 ヘルズガルド戦史」霜越かほる[集英社スーパーダッシュ文庫]
個人的に、今一番「次」が楽しみな作家さんです。
今より未来の世界。人間がばらまき続けた毒の影響のため、完全に健康な人間はほとんど生まれてこないありさまだった。そのため、15を過ぎても毒の影響を受けない子供は「選ばれし子」と呼ばれ、帝都に連れて行かれて支配階級の一員に組み込まれる。デフィは健やかに育った。ただひとつ、右は赤、左は緑と色合いの異なる瞳を除いて。…母親は色のついたレンズをハメさせることでそれを隠し、娘を帝都に送りだした。しかし、肉体を偽っていることがバレれば死罪は免れられないのである。
保身のために自分のレンズを製作する目的でウナは軍に入隊することに。そして出世した彼女は近衛師団長として戦争に駆り出されるが…

未来世紀末的戦史モノ。魔法も超能力もでてこないファンタジー。世界設定に深みを感じるし、キャラクターもいい。特に、少女たちが手につけた技術や能力を生かして手柄を立てていくあたりが痛快。一方で主人公たちを甘やかすことなく、容赦なく窮地に立たせるし、作者の視線がベタついてないのがますます好み。
ただ軍事関係の描写はその筋の人からみるとメタメタだそうなのが惜しい。(私が読むかぎりではそれほど違和感を感じないですが)
続きが暫くでないそうですが……こんなにおもしろいのに、次が読めないなんてことはないよね? うう、ライトノベルの宿命だ…
続きを出してもらうためにも、未読の方はぜひ読んでください。お願いします。
デビュー作の「高天原なリアル」はバーチャルアイドルをめぐる騒動を愉快に描いた作品でこれもおもしろいです。

●「双色の瞳 ヘルズガルド戦史」霜越かほる(00/7/14)
●「双色の瞳2 ヘルズガルド戦史」霜越かほる(00/10/25)
8「EDGE2 〜三月の誘拐者〜」とみなが貴和[講談社ホワイトハート]
前作の「EDGE〜エッジ〜」が面白くて注目していたとみなが貴和さんでしたが、作品を重ねるごとに花開いている感じです。今、注目の作家さん。
「死」に強烈に魅せられ、いつ日常生活が崩れてもおかしくない精神状態の男が出会ったのは、大人のやりかたに憤りを覚えていた少女。ふたりは少女の無くした人形を探しに、川を伝って海に歩いてゆく。ふたりのその行動は、客観的には「幼女誘拐」と見なされるものでしかなかった…その事件に挑むのは美貌の天才プロファイラー・大滝。彼女はこの事件に、15年前自分の身に起こったできごとと重ね合わせてしまうが…
このシリーズはプロファイラーもの。少し超常現象が入ってますが、ミステリ的興味をそぐものではありません。また、大滝と宗一郎のすこしズレたラブロマンスがこれまた切なくていいんです。心理描写が見事で、リアルな手触りがします。このシリーズ、ホワイトハートよりも講談社ノベルスで出てたらミステリ方面でブレイクしてただろうに、というデキ映えなのでなんかもったいない。
シリーズニ作目ですが、話は一応独立してますのでこれだけ読んでも大丈夫。ただし、大滝と宗一郎の絆や過去の関わり、宗一郎の特殊能力などの事情がわかりにくいかも…一作目もミステリとして良作。青田買い好きなミステリファンならぜひ読むべし。

●「EDGE2 〜三月の誘拐者〜」とみなが貴和(00/6/2)
9「狼と銀の羊 足のない獅子」駒崎優[講談社ホワイトハート]
今年、めちゃめちゃハマったシリーズもの。中世のイギリスを舞台に、沈着で頭脳派ながら優しさのあるリチャードと、豪胆で気のいいギルフォードのやんちゃな騎士見習いの二人の青年のささやかな日常の冒険談。剣も魔法もでてこず、かといって歴史ものというほど堅苦しくなく、英雄談でもないささやかな日常談なんですが、なんだか愉快で好きなんだなあ。
私のお気に入りは、頭がキレて口がうまくて腹黒な司祭・ジョナサンです。「いけしゃあしゃあ」という形容詞がこれほど似合う人はいないでしょう!! 今後もどんどん活躍してほしいなあ。
今のところはどれも一話完結なのでどこから読んでもいいですが、できれば最初から。個人的におもしろかったのは、3冊目と4冊目と7冊目。あ、全部ジョナサンが活躍する話だ。

●「足のない獅子」駒崎優(00/3/10)
●「裏切りの聖女 足のない獅子」駒崎優(00/3/11)
●「一角獣は聖夜に眠る 足のない獅子」駒崎優(00/3/11)
●「火蜥蜴の生まれる日 足のない獅子」駒崎優(00/3/11)
●「豊穣の角 足のない獅子」駒崎優(00/3/11)
●「麦の穂を胸に抱き 足のない獅子」駒崎優(00/6/6)
●「狼と銀の羊 足のない獅子」駒崎優(00/10/11)
10「失踪HOLIDAY」乙一[角川スニーカー文庫]
今年、ネット書評界で話題になりましたね。デビュー作の「夏と花火と私の死体」「石の目」もよかったですが、どこか切なくほろ苦いミステリー風青春小説のこの本が個人的には一番好き。
収録短編の「しあわせは子猫のかたち」は人付き合いの苦手な少年が幽霊の女のコと同居する話。ほわんとした感じの優しくて切ない、素敵な話に仕上がっています。
表題作の「失踪HOLIDAY」はワガママなお嬢様が親の愛を試すために狂言誘拐を企てる話ですが、こういうありがち題材なのに味付けが抜群で、美味しく読めます。ヒロインは作中で「ジャイアンのような」と形容されるほど強烈な性格の女のコですが、なんだか憎めなくてかわいい。こういうキャラのバランスの取り方や、エピソードの見せ方がとにかくうまい作家さんですね。今後も期待大の作家さんです。今から要チェックでしょう。

●「失踪HOLIDAY」乙一(00/12/26)
番外1「天夢航路」谷山由紀[朝日ソノラマ文庫]
ものすごくお気に入りの本なんですが、このベストテンは「今年発行の」という縛りがあるので、番外編として紹介。
本屋の片隅においてある、「天夢界紀行」という小冊子。そこには「天夢界」からの迎えを待ってる異邦人たちのお話が描かれていた。もしその冊子にチケットが入っていたら、迎えの船がくるという噂が……この話は、その本に触れた少女たちの連作短編です。
最初は甘ったるい話なのかと思ったら、苦かったり痛かったり、いろいろ。途中から半泣きで読んでました。
「どこかに還える場所がある」という思い。誰でも若い頃に一度は抱くのかもしれないこの気持ち、私の心の片隅には今でも存在しているからこそ余計、この話にはかなりシンクロしてしまいました。「天夢界」に憧憬を抱きつつも、現実へ足を踏み出した少女たちの姿に、心のどこかがチリチリするような感じで。
キャラクター造形もうまく、繊細に少女たちを描き分けています。
恩田陸が好きな人にはたまらん雰囲気の話かと。これはまだ本屋にあるので、興味があるなら今すぐゲットしないと手に入らなくなりますよ。
同じソノラマから出ている「コンビネーション」、読みたいんだけどもう絶版してるし、古本屋ではみつけられないし…もし譲ってくれる方がいましたらぜひご連絡ください。

●「天夢航海」谷山由紀(00/2/17)
番外2「マリア様がみてる」今野緒雪[集英社コバルト文庫]
カトリック系のお嬢様学校・リリアン学園には、上級生と下級生が姉妹のちぎりを交わす「姉妹(スール)」というシステムがあった。高等部一年生の祐巳は、憧れの「紅薔薇のつぼみ」である祥子に不意な成り行きから「姉妹宣言」されるのだが…
今年、オススメして評判がなぜかよかったシリーズ。挨拶が「ごきげんよう」で上級生を「さま」付けで呼び、生徒会の面々は「紅薔薇さま」「白薔薇さま」「黄薔薇さま」という名前がついてるような、一昔前の少女マンガのような女子高を舞台にしたソフト百合なお話。センシティブな少女たちのごく日常の物語なんですが、ついひき込まれてしまうものがあります。

●「マリア様がみてる」今野緒雪(00/5/26)
●「マリア様がみてる 黄薔薇革命」今野緒雪(00/5/30)
●「マリア様がみてる いばらの森」今野緒雪(00/5/30)
●「マリア様がみてる ロサ・カニーナ」今野緒雪(00/5/31)
●「マリア様がみてる ウァレンティーヌスの贈り物(前編)」今野緒雪(00/5/31)
●「マリア様がみてる ウァレンティーヌスの贈り物(後編)」今野緒雪(00/5/31)


その他、おもしろかった本です。こちらは新作・旧作入り乱れています。順番とおもしろさは関係ないですよー。(読んだ日付の逆順なだけです)


●「アーバン・ヘラクレス2 ポセイドン・ランナウェイ」久保田弥代(00/12/21)
●「高機動幻想 ガンパレード・マーチ」広崎悠意(00/12/16)
●「上と外(3) 神々と死者の迷宮 上」恩田陸(00/12/06)
●「かんたん短歌の作り方(マスノ短歌教を信じますの?)」枡野浩一(00/12/05)
●「サイケデリック・レスキュー クリムゾン・インフェルノ 前編」一条理希(00/11/30)
●「冬に来た依頼人」五條瑛(00/11/08)
●「ファイアストーム 火の星の花嫁」秋山完(00/10/30)
●「星のパイロット4 ブルー・プラネット」笹本祐一(00/10/27)
●「冬の教室」大塚英志(00/10/22)
●「竜が飛ばない日曜日」咲田哲宏(00/10/14)
●「上と外(2) 緑の底」恩田陸(00/10/12)
●「回転翼の天使 ジュエルボックス・ナビゲーター」小川一水(00/10/10)
●「ハリー・ポッターと秘密の部屋」J.K.ローリング(00/9/27)
●「光の帝国 常野物語」恩田陸(00/9/22)
●「少年たちの密室」古処誠二(00/9/21)
●「カラミティナイト」高瀬彼方(00/9/20)
●「木島日記」大塚英志(00/9/13)
●「海馬が耳から駆けてゆく1」菅野彰(00/9/8)
●「タツモリ家の食卓2 星間協定調印」古橋秀之(00/9/8)
●「天翔けるバカ We Are The Champions」須賀しのぶ(00/9/6)
●「ピニェルの振り子 銀河博物誌1」野尻抱介(00/8/23)
●「異端者シェン 1」三浦真奈美(00/8/4)
●「上と外 (1)素晴らしき休日」恩田陸(00/8/3)
●「石の目」乙一(00/7/28)
●「キル・ゾーン 罰」須賀しのぶ(00/7/26)
●「三千世界の鴉を殺し(3)」津守時生(00/7/11)
●「ネバーランド」恩田陸(00/7/4)
●「夏と花火と私の死体」乙一(00/6/26)
●「多重人格探偵サイコTV MPD-PSYCHO/FAKE 第1巻」許月珍(00/5/11)
●「タツモリ家の食卓 超生命襲来!!」古橋秀之(00/5/1)
●「月の裏側」恩田陸(00/3/29)
●「フルメタル・パニック! 揺れるイントゥ・ザ・ブルー」賀東招二(00/3/15)
●「三千世界の鴉を殺し(2)」津守時生(00/3/9)
●「多重人格探偵サイコ 雨宮一彦の帰還」大塚英志(00/3/3)
●「エンダーのゲーム」オースン・スコット・カード(00/2/27)
●「ブギーポップ・ウィキッド エンブリオ炎生」上遠野浩平(00/2/8)
●「ハリー・ポッターと賢者の石」J.K.ローリング(00/2/4)
●「私と月につきあって」野尻抱介(00/1/26)
●「天使は結果オーライ」野尻抱介(00/1/25)
●「ロケットガール」野尻抱介(00/1/24)
●「quarter mo@n」中井拓志(00/1/19)
●「閉鎖都市 巴里 下」川上稔(00/1/14)
●「閉鎖都市 巴里 上」川上稔(00/1/12)
●「魔女の1ダース」米原万里(00/1/5)


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