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青い瞳を見るな

 光を遮られ、何も見えなくなってしまう

 青い瞳に背を向けるな

 影を取られて、戻れなくなってしまう

 青い瞳を愛するな

 他の美しいものを見逃さないように

 ただ幸せを望むがゆえに

 ただ幸せを探すがゆえに

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青い瞳の唄

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◆400字詰め原稿用紙換算:約135枚(短編)

◆キーワード:恋愛・絵描き、王子、魔法、泥棒

※ ファンタジーというより、かなり少女恋愛物度が高くなっています。

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  リルスは芸術学校に通い絵描きを目指していた。才能に恵まれたわけではなく、自分の絵を好きな人が居るということを糧に、絵を続けていた。ある日、生活の為に曾祖母から伝わる青い瞳というブローチを質に入れたところ、それを見つけた王子エウルニーズが、曾祖父の遺言でリルスを妻にするため迎えに来た。

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登場人物紹介

◆リルス=ネイヴィー

 18歳。国内で唯一の芸術学校に通っている。家族はリルスが8歳の頃に亡くなっていて、伯母の元で世話になっていた。今は学生寮に住んでいる。曾祖母から受け継いだ家宝のブローチを、貧乏のため質に入れてしまう。

◆エウルニーズ=フェイス

 正真正銘の王子。一人っ子。リルスが質に入れたブローチを発見し、リルスを后にしようとする。19歳。

◆漆黒(本名は不明)

 リルスと同じ学生寮の空部屋にこっそり住んでいる泥棒。王室記念展示会に出品されたリルスのブローチを狙うが偽物。本物はリルスが常に身に付けていることを知ってリルスごとさらってしまう。

◆ステファニー=ライズ

 リルスと相部屋。芸術学校ではなく、神学校に通っている。17歳。

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